岐阜デストラクション!!

作者 東京ニトロ

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★★★ Excellent!!!

本作品が何か、それはキャッチコピー・紹介文・タグの三ヶ所に入る“だめなシンゴジラ”の単語が端的に示している。単なるシンゴジラではない。“だめな”という形容詞がつくシンゴジラである。

この作品も巨大で不明なものに襲われる。だが、場所は名古屋。時期はお盆の混雑時期。政権は繋ぎで月末に総選挙が控えている。それは、東京からの距離感ゆえの危機感の薄さ、帰省ラッシュ時ゆえの被害拡大、そして、選挙とポストが大切という人間の短絡的な欲求の形となる。そんな“だめな”要素が積み重なり、ある種のリアリティすら感じる対応がなされていく。それはフィクションでありながら冗談みたいな光景で、逆に「最悪(笑)」と楽しませてくる。

さて、この岐阜デストラクションは第六話時点では、混乱する政府と破壊される名古屋という、映画のCMならここまでから使うだろう、という最悪のパニックシーンが繰り広げられているところまで進んできた。
一方、岐阜の旅館とスクープを狙うテレビマンがたびたび伏線的に挿入されている。件の作品は、後半から日本の総力戦的なフィクションと変わっていったように、これら要素がどのように織り込まれ、最悪なのに最高というフィクションをどう作り上げていくのか、とても楽しみにしている。