暗号輪舞曲~悪女ジェシカと血塗られた英国王室の謎~

作者 結愛みりか

ジェシカ★ジェシカのマチエールは珍しく、素晴らしく悪役に徹している。

  • ★★★ Excellent!!!

読み始めてまだ大長編ものには浅いのですが、本作が埋もれてしまうのは勿体ないと、エールを送るべく、筆をとりました。

レビューの更新も予定しております。

私自身が、擬音語や擬態語にとても敏感に反応する方なので、本作にも散見される上手な使い方が、小説を更に面白くしており、また、用法の勉強にもなります。

また、口角を上げるなどの口元の描写や、細やかなる視点での決して言葉で説明的にならない心情も工夫がよく伝わります。

私の感性だけで用いているものとは異なり、計算された上で、分かりやすい表現を目指されておられることは、明らかです。

先日、難しめの漢字について伺ったところ、すぐさま、ルビを振ってくださいました。

読書のストレスフリーを目指す作者様のお気持ちと行動力に感服いたします。

さて、本編は、私も勉学の為に行ったことのあるロンドンが舞台となり、季節は春となっております。

どどどんと、地球最大の哺乳類、くじらさんでしょうか、圧倒的な存在感で登場いたしましたのは、ジェシカさんでした。

彼女がプライドが高いのもよく表れておりました。

このまま、ツンツンで行くのかと、今からどきどきします。

この物語は、毒がキーとなっているようです。

今から、どんな展開がなされるのか、フェノールで火傷した私といたしましては、気になるところですね。

殺害現場でも艶っぽさを忘れないジェシカさま。

『貴婦人を殺す薔薇の淫魔』とは、迫力満点の仮面名刺ではないかと思いました。

私なりに付け加えるならば、『ジェシカ――晩冬の香りたきしめて』と言った位に、寂しそうに冷たい印象を受けます。

英国文化も学べて、スリルも男女についても満点以上の本作、この時点で期待を込めてレビューさせていただきました。

すみません。

多くのファンに読んでいただきたいと思いまして。

是非、ご一読ください。

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