第131話ドラゴンが1匹居たら10匹居ると思え
ドラゴンコンビに呼ばれて行くと、そこには男性用の執事服を着たプラチナブロンドを後ろで縛り鋭い目付きのクールな感じの女性が居た。
「初めまして、貴方が大曽根雅也さんですね、私はイザベラと申します」
「ああ、はい、初めまして」
「うちの馬鹿2人が、ご迷惑を掛け申し訳有りませんでした」
「あんた、親に向かって馬鹿は無いでしょ!」
「クレアは馬鹿だけど、私は迷惑掛けてない」
「居るだけで迷惑でしょ、しかも子供たちまでお世話に成って、それでも迷惑を掛けて無いとどの口が言ってるの」
「迷惑掛けてないもんね、ダリア」
「そうよ、私たちはゲームして映画見て、温泉入って美味しい物食べてるだけよ」
「それが迷惑ってんの、だからドラゴンは常識が無いと言われるの」
「あのー、イザベラさんは今日はなんの御用でこちらに?」
「ごめんなさい、今日こちらに伺ったのは、2人が帰って来ないし、子供も脱走して帰って来ないので迎えに来ました」
「そうですか、どうしても帰らなければいけないなら止めませんが、別にうちは居てもらっても構いませんよ」
「でもご迷惑では」
「大丈夫ですよ、たまに働いて貰いますから」
「ほら見ろ、雅也は私たちが必要なの」
「だからイザベラちゃんは帰って良いわよ」
「貴女たちの尻拭いを何回したと思っているの」
「ダリア、そんなこと有ったっけ」
「知らない」
「それですか、まずアスベラ公国で‥‥‥‥‥‥」
「あああああーーー聞こえない」
「そんな昔のこと言わなくても良いでしょ!」
「取り合えず、家に来てゆっくり話しませんか?」
「そうですね、雅也さんご迷惑をお掛けします」
取り合えず、マリアには見回りを再開して貰い、俺たちは母家に向かうことにした。
「イザベラさんは名前が有るんですね、前にクレアからドラゴンは名前が無いと聞いたので」
「私はクレアの直接の娘なんです、私たち3姉妹とダリア様の3姉妹には特別な役目が有るので名前を神様から頂きました」
「イザベラ、なんで私だけ呼び捨てなのよ」
「貴女を敬う要素がどこに有るのよ、記憶を無くした子だって、直ぐに誰かに行かせれば、誰にも迷惑掛け無いし、あの子だって死ななかったんじゃないの」
「あれは、私が行かないと子供たちが危険だと思ったから」
「じゃー、なんで直ぐに迎えに行かないで寄り道してたの」
「あー、うるさい良いじゃあない、ちょっと寄り道したって」
「着きましたので、お茶飲みながら話しませんか?」
「雅也、私コーラとポテチ」
「私も」
「はいはい」
「本当にすみません」
それから、イザベラから話を聞くと。
「クレアとダリアが外に出ると、昔から国が一つは無くなると言われてまして」
確かに、ロシアは無くなり中国と韓国も壊滅的だしな、確かに当たってる。
「今更、俺的には国の一つ二つ無くなっても構いませんよ」
「良いんですか?」
「良いですよ、クレアやダリアやドラゴンたちは、村の皆に好かれてますから」
「解りました、それでは私が2人の監視役に成ります」
「えー、嫌だイザベラはうるさいもん」
「イザベラちゃん、大丈夫だから帰って良いよ」
「ダメです、私が監視します」
イザベラも監視とか言ってるが、コーラとポテチをばくばく食べてる姿はドラゴンコンビと大して変わらないな。
取り合えず、この3人には、まだ妊娠してるか解らないが新撰組の安全確保のために働いて貰いますか。
しかし10人だか頭だか解らないが増えたな、まだドラゴン用の家、建てないとこいつらに旅館占領されそうだな。
しかし、人化ができる2人の直接の子供が後5人も居るのか、間違っても来るなよ。
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