ダンジョンが出現して世界が変わっても、俺は準備万端で世界を生き抜く

第79話結婚式

午前11時から式は始まった、俺達は皆の前で誓いを立て、指輪の交換をしキスをした。

指輪の交換とキスの順番は、ジャンケンで決めたらしい、席も時間で交代するみたいだ。

彼女達は髪をセットされ、バッチリメイクで今日は、一段と美しい、若い男達からブーイングが飛んでくるが、俺は皆に見せつける。

式は無事に終わり、披露宴が始まると。

高校生達も歌にダンス等で場を盛り上げてくれり、屋台も、最近食べ出したオークで作った、ローストオークや豪華な食事の中、高校生達はたこ焼きに焼そばにクレープ等の屋台を開いてた。

美咲監修のフランス料理も有るが、寿司からB級グルメまで様々な料理が並ぶ。

俺達の席にも沢山の料理が運ばれて来る、運ばれて来るのは料理だけでは無い、若い男達が中心となり、皆が酒を注ぎに来るので、俺達は足下にバケツを用意して潰れない様に対策を取った。

お色直しを二回もして、両親への手紙で両親を見事泣かせ、後はただの飲めや歌えの宴会に成った時に事件は起こった。

マリアが俺の座る席の後ろに回りこみ。

「雅也、強いモンスターが６頭入り込んだ、ワイバーンでは無いがこちらに向かって飛行してくる、防衛班も結界内に避難させて」

「解った、俺も行く」

俺はマイクを持ち

「皆聞いてくれ、マリアから村に向かってモンスターが向かっている、これは本番だ、避難訓練では無い。直ちに避難行動を取ってくれ、結界は有効だから落ち着いて行動する様に」

俺は、酔っ払いよりは良いと思い、レオとルナも同行させた。

子供達や子虎や子猪や子グリフォンはダンジョンに避難させ、結界内で迎え撃つ事に、シルバも俺に纏わり付き防具を形成してくれた。

今日は防衛班も遠征に出ていなかったので、防衛班も直ぐに結界内に避難出来た。

防衛班もスティンガーとバリスタを準備し、迎撃に備えた。

マリアが向かって来る敵を目視して

「向かって来るのは、グリフォンだ」

レオに仲間かと聞くと解らないらしい、ただ、グリフォンも群れ以外は縄張り争いが有るから、攻撃して来る可能性が高いと。

1頭のグリフィンが結界に向かい爪で攻撃をし始めた。

そこにレオとルナが結界の外に向かい飛び出した、俺は慌てて。

「レオ、ルナ戻れ」

俺は叫ぶも、レオ達より遙かにデカイグリフォンにレオは頭を押さえつけられ、身動きが出来ないでいる。

俺とマリアは助けに入ろうと飛び出すと、ルナが間に入り、大きなグリフォンとなにか話し出した。

なんだか、レオは攻撃されているより、説教をくらっている様に見える。

ルナもなにかを一生懸命に説明してる様だが、グリフォン語は解らない。

話しがついたのか、大きなグリフォンはレオを解放し、俺の前で姿勢を低くした、それでも俺は聖剣を構え対峙した。

「すまぬ、人間よ我らには敵意は無い、子供達を保護してくれてありがとう」

「え、・・・大丈夫ですよ、此方も被害は有りませんから」

「話しを聞くと、この子らを助けてくれたそうで感謝する、子も産まれた様で感謝しても仕切れない」

「いえいえ、レオとルナの子供達にはいつも癒されてますから」

「一つお願いが有るのだが、我らはこの世界の事を知らなすぎる、我らを群れに迎えてくれないだろうか、勿論狩りをして食糧は集める、頼めないだろうか？」

「群れの人間や仲間達に危害を加えないと誓えるなら、良いですよ」

《グリフォンが仲間に成った》×６

(勝手に仲間に成るのも、もう慣れましたよ）

それから、後から来た、新選組の彼女達と館長達に訳を話して、宴会に戻る事に。

それからレオを押さえつけた事を聞くと、レオにここで待っていろと言ったのに、勝手に居なく成ったから怒ったらしい。

ワイバーンに襲われて逃げたんじゃ無いのか、たずねると勝手に出歩きワイバーンに見つかり、ルナと逃げ出したらしい。

グリフォン達も安全な場所を探していたので、産卵が近いルナを置いて行ったのが裏目に出たらしい。

それから、村に戻るとルナに聞いたのか、俺達の大事な式を邪魔したと詫びられ、６頭はお詫びの証にと狩りに出掛けた。

避難していた人も会場に戻ると、グリフォン達が大きな牛のモンスターやオーク等を爪でつかみ帰って来た。

牛のモンスターはグリフォンよりも大きくて、よくそれで飛べると感心してしまった。

大きなグリフォンはマリアとなにかを話し込み、６頭がまた飛び立った。

マリアに話しを聞くと、俺達の結婚式の話しや村でのルールを教えたらしい、それで式の間はグリフォン達が見回りしてくれるので、防衛班も宴会に参加しても大丈夫だと言われ、防衛班も宴会に参加する事に。

レオも一緒に行ったから大丈夫だろうと、宴会を再開した。

しかし、宴会は新たな仲間が加わった事により、お祭り騒ぎに歯止めが効かず、高校生達の中にも酔っ払いが出始め、館長達医師に強制終了でお開きに。

ま、忘れられない式に成ったから良いか。