第58話モンスターの牛捕獲作戦
俺達は高校生を連れて村に帰ると門の先にマリアと人だかりが出来ていた。
近付いて見ると象より大きい真っ黒な牛をマリアが狩って来たようだ。
マリアがトドメを刺さずに連れてきて今死んだので、血抜きをしようとしているが大き過ぎて作業をするのに手間取っていたと聞いたので、俺はアイテムボックスから重機を出し総出で作業を開始した。
マリアが俺に
「雅也、私ママさんに教えてもらった、お肉が美味しく成るから殺さず狩って来たよ」
「マリアは凄いな、こんなに大きい牛を狩って来て、怪我しなかったか?」
「大丈夫だよ、ママさん達に誉められちゃた、後でママさん達がブラッシングしてくれるって」
「そうか良かったな、俺もブラッシングして上げるよ」
「そうかじゃ先に水浴びしてくる」
マリアは自分の巣が有るダンジョンに走り去った。
しかしデカイこんな大きな角で襲われたら装甲車でもヤバイかも知れない。
2台クレーン車で牛を吊り上げて要るがいったい何トン有るのか解らないな。
男達は今日は焼き肉だーと喜んだが、奥様達に今日解体しても熟成しなきゃ食べられないし、人間が食べても良いかテストするからと言われ男達のテンションだだ下がり。
しかしオヤジ達は大丈夫だ、牛に毒なんか有るわけ無いだろうと、解体が始まると隠れて食べていた。
隠したつもりでも、肉を焼けば 匂いも煙りも出てばれる、オヤジ達は奥様達に後でみっちり絞らる事に成ったが奥様達の心配もよそにオヤジ達はぴんぴんしていた。
ご褒美に道場でマリアのブラッシング大会が行われたがマリアもデカイので石川姉弟特製のブラシで10人がかりでブラッシング。
俺もブラッシングしようとしたら4匹が自分のブラシをくわえ俺の前に、仕方なく俺は4匹を順番にブラッシングしてやる。
「マリア、あんな大きな牛何処で狩ったんだ」
「ここから川を2つ越えた先に居た、多分弱い奴らは安全なところを探して逃げて来たんだろう、各地で縄張り争いが起きているみたいいだね」
「そんなにモンスターが来ているのか?」
「まだ群は小さいよ、でもこれから増えるよ」
「ここにも来るかな?」
「私が雅也の縄張りを見てるし、マーキングしてるから余程の馬鹿じゃ無いと来ないね」
「マリアありがとう」
「縄張りを守る事と狩りは女の仕事だよ、任せてよ」
「でもありがとう、マリアには牛の内蔵全部あげるからね」
「良いのか内蔵が一番美味しいのに?」
「あー良いぞマリアが狩ったんだから」
「雅也がボスで嬉しい」
「マリア、この牛って飼えないかな?」
「ダンジョンから出れば大人しいから出来ない事も無いけど雄は発情期に狂暴に成るが群れに雄が複数居なければ大人しいと思うから飼えるけど必要なら私が狩って来るよ」
「でもこの近くから居なく成ると狩れ無く成らない?」
「それは有るか、明日雅也が見て飼えるか決めて」
ブラッシングを終えたマリアに子供達4匹は眠りに着いたので俺は、主要メンバーを集め会議する事にした。
明日、マリアと俺と新撰組と林さんとで見に行く事にした。
寝ようと部屋に入ると道場で寝ていた雪も部屋に入って来て、ベッドに横に成り今日も雪と一緒に寝た。
翌朝、準備を整え出発しようとすると4匹が珍しく連れてけと我が儘を言い出した、最近4匹は頭が良いのか俺の心が解るのかダンジョンに行く時は我が儘を言わないのに資源捜索には付いて来たがる。
仕方なく4匹を連れて出発、子虎達も最初はマリアと共に走っていたが途中疲れたのか車内に、太陽も走りたがったが太陽は迷子に成った事があるので車内。
道中いろいろなモンスターを見掛けた、蝦夷鹿みたいな物や馬やインパラみたいな物等、どこかのサファリパークみたいだ。
それでもマリアを見ると警戒して近付いて来ない。
川を越えた先に大きな牛の群を見つけた、牛達もマリアを見つけ牛達は逃げ出した。
(そりゃ前にマリアに襲われてるから逃げるよな)
しかし逃げる群から子牛を連れた母牛が遅れ出した、マリアがその間に入り群を分断した、分断された母牛達は子牛を守る様な行動をしだした。
林さんが牧草を手に牛に近付くと威嚇して来たが林さんはゆっくり警戒させない様に近付いて牧草を与えて大人しくさせた。
俺は運搬車をアイテムボックスから出し川沿いの倉庫に物資捜索に1人で出掛けた。
倉庫の中にはゴブリンが居たが問題なく殺し、ここは洋服や布地の物流倉庫で俺はアイテムボックスに大量に洋服は有るが有っても困らないので回収して皆の元に戻る事にした。
皆の元に戻ると牛は大人しく成り、牛親子をトラックに乗せていた、4台のトラックに親子乗せ、母牛4頭に子牛4頭を確保して、WAPCをアイテムボックスにしまい、トラック4台でマリア警護の元帰る事にした。
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