第62話 反ロカボガール
「うおっしゃあああっ!自己ベスト!」
水泳部の先輩、今日もインハイ予選に向けて全力練習中です。
「お待たせー」
部活が終わって先輩がやってきました。
ショートカットのまだ乾いてない髪
小麦色の肌
引き締まった手足
ひらひら手を振ってこっちに来る先輩に見とれてると……
「お腹減ったぁ……おごるからラーメン食べに行こうよ!」
近所のラーメン屋
俺は普通のラーメン
先輩はチャーシュー麵大盛
「んー!おいしー!」
先輩ご満悦
「ほらほら、チャーシュー1枚あげるよ、男の子なんだから食え食え」
無邪気です。
「ふー……美味しかった」
今日も先輩におごってもらいました。
本屋のバイトで(意外に筋肉労働で先輩らしいというか……)結構稼いでるらしいけど、なんだかなぁ……
「ん?おごられっぱなしは気が引けるって顔してるよ?」
ホント先輩にはかないません。
「んじゃコンビニでコーヒーおごってよ」
「え?何でです?」
「だってラーメンで口ギトギトだからさぁ」
そっと耳元でこそっと……
「バイバイのキスできないしぃ……」
ホント先輩にはかないません。
コーヒーおごってあげたら、自分ででっかいシュークリーム買って食べてました。
ホント先輩にはかないません。
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