Page09:たわわとペタンと刺さる悪意
「見つけた! レェェェイィィィィィィ!!!」
ギルド長を見送り食事を終えたと思った矢先に、レイの耳にフレイアの叫び声が聞こえてきた。
頬を膨らませて両腕を上げて、プンプンと擬音が見えそうな顔をしている。
「もーー、仲間を勝手に置いてくなよーー!」
「そのまま戻らなくても良かったし勝手に仲間認定するな」
「いーじゃんかー! 一緒にヒーロー目指そうよー!」
「ッ!?」
この街では決して珍しくもない誘い文句。
意訳すれば「頂点を目指そう」と言うニュアンスで使っているのだろうが、レイにとっては心をザラつかせる以外の意味を持ち合わせていなかった。
「……嫌だ」
「え~何でさ~」
「簡単な話だ。俺はお前みたいな夢見がちで口先だけは一流の人間が嫌いだからだよ」
「いーじゃん、どうせ叶えるんだし」
「は?」
「夢は叶えるから夢なんだよ。みんなで一緒なら更に倍速でドン!」
曇りない眼で語るフレイアを前にレイは呆れ果ててしまう。
どれだけ足掻いても、夢の方から離れてしまう事もある。それを知っているレイだからこそ、フレイアの言葉が戯言にしか聞こえなかった。
「と言う訳で〜〜、仲間になって」
「嫌だ」
「……どうしても?」
「断る」
「ヤーーーダーーー!!! 仲間になってくれなきゃヤーーーダーーー!!!」
「えぇぇぇい、くっつくな! 駄々っ子かお前は!」
駄々をこねてレイの腕にしがみつくフレイア。
レイは鬱陶しそうに腕を振るうが、年頃の娘が抱き着いている腕を振ればどうなるかは大体予想出来るのでありまして……
――むにょん。ふわん。――
「~~~~ッッッ///」
レイの腕を挟みながら潰れる二つの果実。
オレンジだとかレモンなど比ではない。これはメロンだ、それも羽毛の様に柔らかな果肉が詰まった甘美すぎるメロンだ。
そんなたわわメロンちゃんが今、レイの腕の上でコネコネと形を変えている。
17歳思春期童貞には刺激が強すぎる光景だった。
「……ほほ~う」
赤面するレイを見て、何かを察した表情をするフレイア。
いや、正確には悪巧みをした表情が正しいか。
――むにゅぅぅぅぅん――
意図して押しつぶされるビッグメロン。
レイの鼻の血圧は急激に上昇していた。決壊まで秒読みである。
「おまッ! フレイア、押すな!引け!」
「いいや、引かないね! ライラから聞いたことがある、東国のくノ一は男を仲間にする為に『ぼーちゅーじゅつ』なる方法を使うとか!」
キラキラお目々と発音で解った。コイツ房中術をちゃんと理解してない。
「……フレイア、房中術って何か解ってるか?」
「イケイケスキンシップで男仲間ゲット!」
ライラさん、お仲間の性教育はしっかりとお願いします。レイはそう思わずにはいられなかった。
それはともかく。
今はこの無知無知ハニートラップを何とかしなくてはいけない。
「はーなーれーろー!」
「いーやーだー!」
フレイアの頭を掴んで引きはがそうとするレイと、抱きついて抵抗するフレイア。
何とか腕に意識が向かない様に努力するレイだが……哀れ思春期男子、鼻の下は延びていた。
必死に抵抗するレイ。腕を挟んでいるロマンスメロンに未練は無い。
レイがフレイアと攻防を繰り広げていると、レイの背中をチクチクと何かが刺さって来た。
「……レイ、何してるの?」
振り向けばアリスが居た。フレイアが下りて来たのだ、一緒に屋上に居たアリスが下りて来るのは当然の事なのだが。
二つ、当然とは言い難い事がある。一つはアリスが手に持ったナイフでレイの背中をチクチクした事。もう一つは、アリスの眼に光が灯っていなかった。
「鼻の下を伸ばして……何してたの?」
「ア、アリス……これは、その」
「勧誘の為の『ぼーちゅーじゅつ』!」
「お前ちょっと黙ってろ」
「…………へぇ」
アリスの眼から更に光が消える。最早光を通り越して闇とか深淵とかそう呼ばれる類のモノになっている。
圧が……圧がすごい。
方やブリザードと形容しても差し支えないアリスの眼とオーラによる圧。
方や幸せプリンちゃんと形容しても差し支えないフレイアのたわわによる圧。
正の圧と負の圧、二つの圧の狭間でレイは死にそうになっていた。
「房中術……へぇ……そういうのが好きなんだ……」
表情はいつも通りの無表情だが、明らかに全身から出てはいけない闇が溢れ出ているアリス。
気が付けば周囲から人が消えている上に、なんだか気温まで下がったように錯覚するレイ。
そして全くそれらを気にしていないフレイア。
「アリス、これは決して俺の趣味とかそんなのでは無いゾ。むしろ今こうして引っぺがすのに苦労している最中なんだゾ」
「腕裂かなくても大丈夫?」
「大丈夫です! すぐ剥がします! だから裂かないでぇぇぇぇ!!!」
底無き深淵の眼でプレッシャーをかけられたレイは恐怖におののいていた。
グイグイとフレイアの身体を剥がそうとするが、押せば押す程フレイアも抵抗して強く腕を圧迫してきた。
――むにゅにゅんんんん――
――ブツン!!!――
フレイアが(無自覚に)追撃と言わんばかりに、レイの腕にたわわを押し付けた瞬間、フレイアを除く食堂の者達とレイの耳に何か切れてはいけない一線が切れた音が聞こえた気がした。
「…………フレイア、レイから離れて」
「えぇ、今勧誘活動の途――」
――ヒュン!!!ガスン!!!――
途中と言い切る前に、フレイアの頬を高速で飛来したナイフが掠めて行った。
薄皮が切れたフレイアの頬から、少量の血が滲む。
振り向くと、フレイアのちょうど真後ろにあった柱に一本のナイフが突き刺さっていた。
「レイから離れて」
「あ……あのぉ、アリスさん?」
突然の事に身体が硬直したフレイアが、抱き着いた態勢でアリスを問うが…………
――ジャキン!――
「次は、耳を落とす」
「はい離れました! 今離れました!」
両手の指全てでナイフを挟み込んで凄むアリス。
圧倒的負の感情を含んだ眼とナイフで凄まれては、流石のフレイアも顔面蒼白である。フレイアは両腕を上げて、残像を残す勢いでレイから離れた。
アリス・ラヴクラフト、GOD所属の救護術師だがその特技はナイフ投げである。
「と、とりあえず一安心……か?」
フレイアが居なくなって軽くなった腕を回しながらレイはつぶやく。
さて、フレイアが片付いたら次はアリスだ。
「あ~~、アリス。とりあえずそのナイフ仕舞おうか。物騒すぎてフレイアが小鹿みたいになってる」
そう言ってレイが指さした先では、生まれたての小鹿の如くフレイアが全身をプルプルさせて怯えていた。
しかしアリスは一向にナイフを仕舞う気配を見せない。
「…………レイ?」
「なんだ?」
「大きいのは……気持ち良かった?」
レイにナイフを向けながら淡々と問うアリス。
正直気持ち良かったです。だがここで本音を漏らせば命が無い。
「レイ?」
「ノ、ノーコメントで、お願いします」
童貞少年は嘘がつけなかった。
そんなレイをアリスはジーっと見つめ続ける。無言の圧を前にレイの心拍数は急上昇していた。
「…………」
無言でナイフを仕舞うアリス。
レイがホッとしたのもつかの間、アリスは突然レイの手を掴み、そして…………
――ふにゅ――
…………自分の胸に強引に押し当てた。
「ッッッッッッ/// ア、アリ、アリスさん!?」
「房中術が、いいんだよね?」
レイの手をグリグリと自分の胸に押し当てるアリス。
女の子の胸を合法的に触れるという字面だけ見れば魅惑のシチュエーション。しかし悲しいかな、先程の豊満メロンと比較してしまうとアリスの胸はせいぜいサクランボの種粒。絶壁もいいところである。
しかしながら絶壁なりに女の子の柔らかさは有る訳でして。レイの思春期ハートを刺激するには十分な威力を持っていた。
「アリスも……その気になれば……」
何やらブツブツと呟いているアリス。
「あのさ~、アリス。とりあえず手を離してくれると――」
嬉しいのだが、とレイが言おうとした瞬間。
アリスはレイの顔を見上げて、こう言った。
「鼻の下……伸ばさないんだ」
「…………」
どうやらフレイアの時と反応が異なるのが相当不服らしい。
不味い、このままではアリスのナイフで腕が裂かれてしまう。なんとかして機嫌を治さねばならない。
「アリスのじゃ……ダメかな?」
「そ、そうでもないと思うゾ」
「…………ホント?」
「ホントホント。その、アレだ。とってもスレンダーで魅力的だと思います」
物は言いようである。
何だかんだレイの答えに満足したのか、アリスは小さく笑みを浮かべた。
「そっか……魅力的、か」
レイの手を離すアリス。その全身から放たれていたプレッシャーが徐々に消えていくのをレイは肌で感じていた。
ほんのりと顔を赤らめているアリスを見て、レイは素直に可愛いと思うのだが……懐に大量のナイフを仕込んでいるとあってはトキメキも糞も無い。
「死ぬかと思った死ぬかと思った」
「言っとくけど九割方お前のせいだからな」
床にへたり込んで震えるフレイアに対して苦言を呈すレイ。
アリスが完全に鎮静化したのを確認したレイは、一先ず危機は去ったと判断した。
一山去って気が緩んだせいか、レイの耳に騒がしい声が聞こえてくる。
いつもの食堂の喧騒とは違った騒ぎ声が気になり、レイが辺りを見回すと出入口付近に人が集まっている様子が目に入った。
「おや。レイ来てたんだ…………って、なんでフレイアはへたり込んでるの?」
「色々あったんだ、深く追求はしてやらないでくれ」
「オーケィ。またフレイアが何かやったんだね」
アリスやレイ達の様子を見て何かを察したジャックは、それ以上追及する事は無かった。
一方レイは人だかりの正体が気になって目を凝らして見る。
人だかりは老若男女入り乱れているが、殆どの者にある共通点があった。
「剣の金色刺繍……グローリーソードの奴らか」
「あれ、レイ知ってて来たんじゃないの?」
「何がだよ。つか俺がアイツら苦手なの知ってるだろ」
「あぁ、そうだったね」
近年チームを組む操獣者の数は増加の一途を辿っているが、それはGODも例外ではない。世界一の操獣者ギルドの肩書は伊達では無く、ギルド内に存在するチームの数も相当数に上る。
故に、チームの名を上げた時の利益も莫大なものだ。有名なチームの公式グッズなどは販売開始後即完売当然である。
そう言う時に象徴兼肩書として機能するのがチームシンボルである。
例えばフレイアのチーム、レッドフレアであれば炎柄のスカーフ。今話題に出て来たグローリーソードであれば剣の金色刺繍が入った衣服等々。チーム所属者はチームシンボルを身に着けて活動するのが通例なのである。なのでギルドに関わる人間はチームシンボルを見れば何処のチーム所属かがすぐに分かるのだ。
「ふぇ~~、アレもしかして全部同じチームの人?」
「刺繍入ってる奴らはな」
「いーなー、仲間いっぱいで。頼んだら一人くらい分けてくれるかな?」
「止めとけ止めとけ。アイツら数と肩書ばっかで、中身は馬の骨がほとんどだ」
「あぁ……ここ最近のグローリーソードは特にだね。GOD最大規模の操獣者チーム。幹部は実力者揃い、高難易度の依頼も数多く達成してきて実績はあるんだけど、下部メンバーの素行の悪さが目立つチームだ」
「アリスもよく知ってる。偉そうに文句ばっか言うから、救護術士の間でもあまり評判は良くない」
露骨に嫌悪感を出すアリス。普段感情をあまり表に出さないタイプなので、レイは「珍しいな」と呑気に考えていた。
「正直あんまり関わりたくないんだよな~」
「でもチームリーダーは人格者なんだよね。レイ、君もよく知ってる人だ」
頭の上に疑問符を浮かべるレイ。
次の瞬間、人込みから大きな歓声が沸き始めた。
「隊長、おかえりなさいませ!」
「支部局長の任、ご苦労様です!」
「ありがとう。とは言っても定期報告に来ただけだから、またすぐに戻るけどね」
歓迎する人込みの奥から、眼鏡をかけ白い手袋を着けた物腰の柔らかそうな男性が姿を現す。
「……あの人は……」
「キース先生さ。レイも養成学校の時に授業受けてただろ」
「(ほとんど聞いてなかったけどな)」
グローリーソードの面々に歓迎されている男性をレイはよく知っていた。
キース・ド・アナスン。レイやジャック達が通っていた操獣者養成学校で教鞭を取っていた人物だ。担当科目は魔法術式構築論。教科書の内容を二カ月でマスターしたレイにとっては退屈過ぎる授業だったので、ほとんど聞いている振りだけをしていた。
「つーか、グローリーソードのリーダーってキース先生かよ」
「そうだぞ。レイ知らなかったのか? 先生と仲良かったのに」
「術式構築の意見交換を何回かしただけだ。特別仲が良い訳じゃないし、親が知り合いだった縁で話しかけられたんだよ」
ジャックとレイがそんなやり取りをしていると、人込みの中から出て来たキースがこちらにやって来た。
「おやおや、やっぱり。レイ君じゃないか!久しぶりだねー、卒業式の時以来か」
「……お久しぶりです。キース先生」
「先生、僕もお久しぶりです」
「おぉルイス君! 君とは離任挨拶の時以来だねー」
「……離任?」
「あぁ。レイが飛び級卒業した直後に、オータシティの支部局に異動になったんだ」
「ハハ、まだまだ未熟者だと言うのに大任を任されてしまったよ」
「いやいや、支部局長ってなれるだけでも相当なエリートですよ」
GODは世界各地に支部局と言うモノを持っているのだが、ジャックの言う通り支部局の長に任命されるのはほんの一握りのエリートだけである。
故に、支部局長の肩書はセイラムにおいて非常に強力な物として認知されているのだ。
ここまでの話を聞いてレイは一つの納得をしていた。
「(なるほどね……支部局長がチームリーダーって看板を掲げれば、ピンからキリまで人材が山ほど集まるのも当然ってヤツだな)」
実際チーム:グローリーソードの規模はGODの中でも最大である。所属する操獣者の質こそピンからキリまで様々だが、結論だけを見てしまえばその実績はギルドの中でも上位に入る。
「おや。レイ君の後ろに居るのは……」
「ん? アリス?」
「…………」
「アハハ……相変わらず嫌われてるみたいだね」
レイの背中に身を隠し、キースと目を合わせないようにするアリス。
養成学校に入学した直後からずっと、何故かアリスはキースにだけは拒否反応を示していた。
「いーなー仲間いっぱいのチームで」
「おや、君は初めましてだね」
「チーム:レッドフレアリーダー、フレイア・ローリング! ヒーロー目指して頑張ってます!」
「元気な子だなぁ、これはギルドの未来も明るいね」
有名なチームの長に褒められたからか、照れくさそうに喜ぶフレイア。
時たま鼻を動かしては奇妙な表情を浮かべるが、誰もそれを気に留めなかった。
「……でも、少し安心したよ。レイ君に友達が出来たようで」
「いや、別にこいつらは友達じゃ――」
「お父さんの事もあったからね。色々と心配してたんだよ」
「――ッ!」
キースの言葉を聞いて、レイは思わず歯ぎしりをする。
それを見たキースは、自分がレイの逆鱗に触れた事を自覚した。
「……どの口がッ!」
「すまない、気に障ってしまったのなら謝るよ。あの時、君のお父さんを助けられなかったのは全て我々の責任だ。どうやっても償う事は出来ないと重々承知しているよ」
苛々が頂点に達したレイがキースを強く睨みつけた次の瞬間、キースの部下達チーム:グローリーソードの面々が様子を見に来た。
「隊長、何をしてるんですか?」
「む、彼はトラッシュの……」
「我がチームの隊長に、トラッシュ風情が何の用だ」
レイの姿を確認した途端、グローリーソードの操獣者達は隠すこと無くレイを蔑み始めた。
「勘違いしないで欲しいんだけど、話しかけて来たのはアンタらの隊長だからな」
「フンッ、どうだか」
「トラッシュ如きが吐いた言葉を信用しろと? 無いね、それは無い」
「隊長、トラッシュなんかに構う必要は無いですよ。こんな恥さらしのゴミに関わっては生物としての品位を損ねてしまいます」
「ッ!!! お前らなァ!!!」
レイに好き勝手罵詈雑言を投げつけるグローリーソードの面々を見かねたジャック。
感情的に怒鳴りつけようとするが、レイによって静止されてしまった。
「レイッ! なんで!?」
「相手するだけ無駄だ……ここはそう言う街だ。後アリス、お前もナイフ仕舞え」
レイの背後でナイフを構えていたアリスは渋々といった様子で構えを解く。
レイは何処か濁った眼で、キースを見据える。
「どうやら、俺が居ると都合が悪いみたいですね」
「レイ君……違うんだ、これは」
「安心して下さい、トラッシュはサッサと消えますよ」
そう言うとレイは出口に向かって静かに歩き出した。
「レイ!」
「悪い、一人にさせてくれ」
ジャックがレイを呼び止めるが、レイはそれを拒否して歩みを進める。
「ゴミが、最初からそうすれば良いものを……」
「行きましょう隊長。トラッシュだけではありません、トラッシュに関わる輩など碌な者達で――」
――弾ッッッ!!!――
碌な者達では無い。一人の男がそう言い切るより先に、小さな魔力の弾丸が男の頬を掠めて行った。
弾の軌道を辿ると、上半身を振り向かせて銃撃形態にしたコンパスブラスターを構えたレイが立っていた。
表情は無い。だがその瞳の奥には、静かに怒りの感情が浮かび上がっていた。
「…………悪い、誤爆した」
そう言い残すとレイはコンパスブラスターを仕舞い、再び出口へと歩き始めた。
一方、レイの銃撃を掠めた男はその場でへなへなと崩れ落ちて、足元には異臭の漂う水溜りが出来上がっていた。
ジャックとアリスは、去っていくレイの背中をただ見る事しか出来なかった。
だが、たった一人。フレイアだけは違った。
「レイ!」
「あ、フレイア!?」
ギルド本部から出ていくレイを追いかけて、フレイアもギルド本部を後にした。
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