第389話

 一方、榊純一はリナを伴い謎の『令嬢』を追っていた。オープンカフェでハンバーガーを頬張っていた。

 リナはスマホを弄りながら横目で榊を睨んだ。


「ねぇ…、マジで金になるンでしょうねェ……」

「ああ…、黒塗りのベンツに乗っていたンだ…… 間違いなく金はある」

 榊は、不敵に微笑んだ。


「ン…、だって、娘のルナはバスの事故で亡くなったンだろォ~……」


「ああ…… だが、真っ黒焦げの遺体なんか確認できるか」

「じゃ、死んだのはセレブお嬢様だったッて言うワケェ……」

「ああ……」榊は妖しくギラギラと目を輝かせた。

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