第381話 榊ルナだ❗❗

「温室育ちのお嬢様の出来る芸当じゃない」

「そんな……」


「虐待した親父への怒り、憎しみ、憎悪。

 それらをないぜにした激情を鍵盤に叩きつけたンだ」


「え…… でも」


「榊 ルナにとっての『革命』……

 魂の一曲…… それがさっきの演奏だ」


「ううゥ……」

「だから、俺たちは魂を揺さぶられたンだよ…… あの圧倒的な迫力に❗❗」


「じゃ、彼女は……」冨田は振り返った。

「ああ、間違いなく龍崎 レイラじゃない。

  だ❗❗」

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