第134話

 平成大学の本校舎、二階にある学食で、矢作らは笹本と言う男性を探していた。

 メロディアスなピアノ曲 ショパンの『雨だれ』が掛かっていた。


「すみませんが、笹本さんと言う方は……!!」

 冨田が尋ねると、

「はい! ボクですが……!!」

 少し躊躇して応えた。


「警察のモノですが、お話を聴きたいのですけど……!!」

 冨田は笑顔で手帳を提示した。


「え…!? 警察……」

 

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