第115話 劇走するセーラー天使

「ちょッ、ちょっと矢作ハギさん!!

 それより見て下さいよ!!」

 横から冨田が割り込み、スマホの画像を見せようとした。



「ン…、だよ!」

 矢作は、まだポケットを探しながら冨田を睨みつけた。


 邪魔をするなと言うようだ。



 だが冨田も得意気に微笑んだ。

「嵐の晩、セーラー天使エンジェルが劇走する姿を撮った画像がアップされたンですよ……」



「ン…!!」

 それには矢作も食いついた。



「…ッ!!」思わずアタシも声を上げそうになった。






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