第30話 食事
二次元と三次元。
二次元でも文章と絵。
これらは、同じものを表現するにしても使う道具も言葉も鑑賞者(読者、観客など)も全く違う。
例えば、二次元の漫画的表現を現実世界で持ち込めば気味悪く感じる。
――汚く食べていて食欲が落ちる
――精神異常者ではないか?
などなど。
(まあ、これに私も苦しめられるのですが)
食事シーンが上手い俳優さんや作家を見ると「すごいなぁ」と思う。
以前書いた『WONDERFUL WONDER WORLD』でも、飲食シーンが多かった。
少し脱線するが、この話の中で『ザッハトルテ』(または、『ザッハートルテ』)が重要アイテムで登場する。
最初のうちは「なんか、ウィーンってロマンチックな街だよね。そうだ、そこの名物お菓子を出しちゃえ」的な発想。
が、図書館の洋菓子の本を見ても『ザッハトルテ』のレシピがない。
すでに書き出した状態で、後戻りできない状態。
「何で? 何でないの!?」
そこでウィキペディアで検索してわかったこと。
『ザッハトルテ』ってウィーンの名門ホテル『ザッハ』のオリジナルケーキ。
どうも、門外不出らしく、今は『ザッハトルテ』は他の洋菓子屋さんでも見かけるが、これは正確には「チョコレートのトルテ」なんだそうだ。
(曖昧な記憶)
だから、自分の中で「ビアンカ(ヒロインの一人)のお母さんはホテルザッハのパティシエ」などと無理やり納得させて書いた。
調べ物をちゃんとしないと、後々大変な目に合う。
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