第23話 カタルシスと某ドラマの話

 十二月。

 それは、秋からのドラマが終わることを意味する季節。

 大河ドラマから、民放ドラマも軒並みテレビ欄に「終」の文字が付く。


 その中で、あるドラマを時々、ちょこちょこ見ている。

 名前は出さないが、「『金八先生』と『水戸黄門』と『仁義なき戦い』を足して二つに割って現代劇になったらこうなるんだろうなぁ」なドラマだ。

 このドラマを見ていると「小説に必要なこと」が見えてくる。

 ので、そのことをメモ書きにして書き残すとしよう。

 なお、件のドラマは以下某ドラマで統一したい。

 参考資料までに拙作「WONDERFUL WONDER WORLD(以下WWW)」の裏話もする(というか、したい) 。


・カルタシスを得るには完全なる『善VS悪』にしない。

 私が「WWW」を書いたとき、敵を三種類に分けた。

1・味方に近い、(というか味方になる)敵。(ある意味裏主人公)

2・1より強権的だけど馬鹿な敵。(ヘイト集め)

3・2よりも上で裏ボス。(これは後味を悪くするための隠し玉)

 一概に権力に固執する敵ばかりだと飽きる。

 1に該当するは「WWW」におけるポーなのだが、彼にはある結末に向かって悩みまくってもらった。

 2は某ドラマに大量発生しているが沢山いるとお腹いっぱいになるのであえて少数にとどめた。

 3・これは秘密。(ぜひ、「WWW」読んでください)

 こうすることで物語の奥行や複雑さを演出できる。

 

 また、味方も「万能なる善」ではない。

 違法行為もするし、そのために中央とのパイプを持っているダークさもある。

 彼らが『己の意志』で(結果的にではあるけど)『善』に向かうとき、読者は快感を覚える・・・・・・のではないかと思う。


2・書きたいことを詰め込まない

 これは小説やエッセーを書かれている人なら大きくうなずくのではないかと思う。

 書きたいもの(アイディア)があっても、自己満足になる場合があるからだ。

 書き物は自分の人生が培った経験や知識などをフル活用する。

 ただ、それが第三者に正しく伝わるかは分からない。


 某ドラマのように天丼と海鮮丼を一つの丼に入れたら客は食べられるだろうか?

(もちろん、中身を精査して食べられるものもあるかもしれないけど)

 

 だから、削る。

 矛盾やおかしなところを見つけて「このシーン好きだったのに」と思っても削る。


 ただ、長い間書いているから一つ言えるが、削ったものが意外なところでアイディアとして浮かぶこともある。


 何かまた、浮かんだから追記して書く。

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