第18話 流行語

 今日、『流行語大賞』が発表された。

 大賞はカーリングの『そだねー』らしい。

 他にも「eスポーツ」「(大迫)半端ないって」「おっさんずラブ」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」「ボーッと生きてんじゃねえよ!」「#MeToo」が選ばれた。


 が、少なくとも私の周り及び私自身は「そだねー」すら聞いたことがない。

 というか、「そんなに聞いたかな?」と思う。

 特に『ご飯論法』なんて聞いたこともない。

 これも政治的……いや、それは邪推だからやめよう。

 まあ、選者を見れば何となく私の言いたいことがわかるかもしれない。


 本題に入ろう。

 私の中だけの『流行語大賞』は「依存」だ。

 某アイドルグループのアルコール依存に始まり、暴力事件(暴力依存)や権力依存、果ては窃盗依存まで『依存』をこれほど感じた年はなかった。


 依存を脱するのはとても、難しい。

 漫画やドラマのように『全てが元通り』になることはない。

 何も依存は特別なことではない。

 例えば、太っているのならそれは「食べ物依存(摂食依存)」になるだろう。

 依存になることはどこにだって潜んでいる。

 ただ、それが病気や犯罪にならないかは紙一重なのだ。


 私は発達障害(自閉症スペクトラム症)を持っているが、実は糖尿病の一歩手前だ。(というか、軽い糖尿病)

 細かい経緯は省くが知った時、私は自分の幸運に安堵した。

 もしも、何も知らず重度化したら金も体の負担も時間もたくさん取られる。

 ならば、改善できる段階で少しずつでも治すほうが負担は少ない。

(まあ、そこに政治的なことを語ると語れるけど面倒だからやめる)

 

 しかし、医療やジム(私、十年以上前からスポーツジムに通っております)のバックアップがあっても食べ過ぎることがある。

 ストレスが溜まったり、逆に解放されるとコンビニなどで油物やおにぎりを食べている。

 食べないと不安なのだ。

 怖いのだ。

 私もまた食べることで不安を解消している。


 さかのぼれば、私は子供のころから不安や恐怖に対して「頑張れば治る」と親や周囲に馬鹿にされ我慢してきた。

 そのストレスや屈辱を食べ物でしか解消できなかった。


 だから、私は依存症の彼らを強く非難できないのかもしれない。

(もっとも、犯罪に対しては断罪したいけど)


「まあ、自分は依存症と関係ないし」と言われる、そこのあなた。

 そう、画面向こうのあなただ。

 一つだけ忠告しておこう。

「あなただって、活字中毒じゃないですか?」

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