第15話 そんなに視たいですか?

 なんでも、今日から『4K』よりも画質のいい『8K』の放送がされるらしい。

 何も初っ端しょっぱなから否定をしようとは思わない。

 なるほど、大自然の色合いや細かい装飾などがより鮮明になる。

 それは、素晴らしい。


 ただね、諸手を挙げて喜べるかと言えるとそうも言えない。

 その最たるものが『時代劇』である。

 まあ、民放やNHKでも今どき『時代劇』をやることはほとんどない。

 まして、剣劇のあるものは全滅と言っていい。

 予算、俳優、スタッフ・・・・・・

 時代劇は現代劇以上の予算と手間がかかる。

 もっと厄介なのがある。

『明かり(照明)』だ。

 最近の映像技術は「はっきり、鮮明」なのが善である。

 ところが、時代劇はそれが裏目に出る。

 例えば、暗闇からすっと主人公が現れるとしよう。

 昔の映像技術では本当に真っ暗でドキドキできた。

 今の映像技術は鮮明過ぎて「暗闇」というよりただの曇り空状態でイマイチ迫力がない。

 入念にメイクしているのならともかく、最悪役者のかつらの位置までわかるときがある。

 これには閉口した。


 もう、剣劇のある時代劇って、想像上のものでしかないのかしら?

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