四行都市

作者 館長仮名

9

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★★★ Excellent!!!

夢ってこんな感じかなと思います。
おかしな秩序がその中で成り立ってしまっている箱庭のような、閉じた世界での話です。

西洋と東洋が入り交じった世界に、奇妙な登場人物達。どこかポストアポカリプスを感じさせる世界で、なんだかセピア色が似合うような気がしました。

ひとつひとつの話は、四段落で構成された短いものです。このなんともいえない余韻を色々な人に味わってもらいたいと思いました。

★★★ Excellent!!!

 「執事」が到着することで始まる、どこか奇妙で浪漫溢れた街と人々の小話。
 タイトル通り各話四行のみで構成されたオムニバス形式、しかし起承転結とは一味違う完結しない物語として、次の話へとハイタッチします。
 読んでいて跫音が聞こえます。干上がった水臭い水たまりのかおり、刃を磨く冴えた音、乾いた地面に跳ねる水、それらが都市の呼吸として訪問者である執事(あるいは読者)に語りかけます。

 謎めいた世界観の中で渦巻く語り部でもある人間との交流、年季の入った頁みたいに呟かれる他愛ない会話に必ず心を掴まれます。小さな旅をしたい時に是非。