第16話 blur(ブラー)
3ヶ月も間が空いてしまいましたが、また再開!職場が変わって覚えることが膨大で頭がパンクしそうで、しばらくカクヨム開く時間がありませんでした。読んでくださっていた方々、すみません。
忙しいのも理由なのですが、文章ってなにか悶々とした不満のようなものがあって、吐き出すようにして湧き出てくるような気がして(そんなに感情をぶちまけるようなものは書いてないですが)、今の仕事場が楽しくて、書くのを忘れてました......。
久々の投稿は何にしようかと、ちょっと考えた結果、自分の中では好きなんだかなんだかわからない『blur』について書こうと思います。
blurって、なんなんでしょう。
たまに聞いては、また無理だぁと思いつつ、どこかでいつも気にしてて、ちょっとしたことで口ずさんでいる癖に、「好きか」と訊かれると「超好きなんです!」とは言いにくい。
blurと出会ったのは(聴くようになったのは)ちょっと新しいジャンルを発掘しようと躍起になっていた高校生の頃。
中学の頃、従兄弟のお兄ちゃんに勧められてハマったデュランデュラン。高校生の頃はNIRVANAの回でも登場した後輩から、「先輩、これ好きそうだよ」とU2の「アクトンベイビー」を貸してもらってから、U.K.系を聴きまくる時期に突入。
当時、中学の時からの友達と組んだバンドの方向性が、どんどんビジュアル系になってきたことに不満を抱えつつ、新しいジャンルを見つけたくて仕方なかったのでしょうね。なぜか無理やり聴いてました。
スウェード、マニック・ストリート・プリーチャーズ、ドクター・フィールドグット、全然ハマりませんでした。ビートルズやローリングストーンは結構大人になってから初めていいなあと思えて、まだ高校生くらいだと良さが分からず、ザ・フーもザ・スミスも全然。ストーンローゼスを聴いて、ちょっとだけ「お!」っと思ったくらい。
色々聞いた結果、たまたまデュランデュランとU2がハマっただけで、U.K.は好きになれない、と思い始めた頃に、また深夜の音楽番組で流れたPVが、blurの『GIRLS & BOYS』
なんだ!この人たちは!?
スキンヘッドの裸の男の人と女の人が、ピコピコ動いて出てきて、舌ベラをベロベロ出して、わけのわからないふざけた映像。
どうしても僕の中で、[U.K.=イギリス=伝統的で真面目]というか固定概念があったのです。もちろんビートルズも今でこそ世界中の真面目な人も聴く音楽になっていますが、デビューした時は、とんでもない不良が出てきたぞ、まさに
当時の僕はまだ「XTC」の存在を知らなかったので、トーキングヘッズに似てるなあと思ったくらいで(トーキングヘッズを教えてくれたのも後輩でした)
特にこの『GIRLS & BOYS』という曲は、イントロのベースラインがカッコよく、後々僕も気づくのですが、ダンサブル系やベースラインが好きみたいです。
これは他の曲も聴きたい、と図書館へ駆け込むのです。図書館では品揃えは悪いが、とりあえず探すとblurのベストアルバムがあって、早速借りて聴いてみるわけです。今みたいにスマホで簡単に視聴できる時代ではなかったので、無料で借りられるのは有難いのです。図書館で借りて、良かったらアルバムを買い集め出すのです。
が、アルバムを聴くたび、「???」となるのです。なんか難解で、眠くなっちゃうような曲とか、メロディが無いような曲だとか。
初めてビートルズの「ホワイトアルバム」聴いた時と同じ気持ちになります。好きな曲もあるんだけど、わかんない曲も入ってて、もう『レボリューション9』とか、なんだかわかんないじゃないですか。アルバム通して聴くと、なんだかちょっと疲れるんです。
だけど、好きな曲は多いんです。このblurの「パークライフ」も一緒。
blurには好きな曲は多くて、アルバム毎に書き出すと、
1st「レジャー」『There's No Other Way』
2st「モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ」『 For Tomorrow』『 Chemical World』
3st「パークライフ」『GIRLS & BOYS』
4st「ザ グレイト エスケープ」『Stereotypes』『 Charmless Man』
5st「ブラー」『Song 2』
6st「13」『TENDER』
8st「ザ マジック ウィップ」『LONESOME STREET』
7stの「シンク・タンク」にいたっては、1番聴きやすいアルバムなのですが、ギターのグレアム・コクソンがいないので、なんとなくブラー感が薄い気がして、あまり聴かないアルバムなのです。
なんかこうやって書き上げると、ただのシングルベストみたいになっちゃいますが、アルバム毎には好きな曲が1〜2曲あるわけです。
やっぱり1番好きなのは?って訊かれれば『GIRLS & BOYS』になっちゃうんですけど『There's No Other Way』も『Song 2』も好きで、でも大人になってから聴くと6枚目の「13」に収録されている『TENDER』がいいんです。
blurはルックス面でも人気で、デーモン・アルバーンが着ていたジャージやポロシャツなんかも流行り、オシャレアイコンとしてもメジャーで、可愛い系の顔なのに生意気そうな雰囲気が好きになれなかったという理由もあるんですが、見た目ポップなのに、薬物依存だったり。当時グランジブームの中、「パークライフ」で無敵のブリットポップの代表格としての葛藤とかあったんですかね。
日本のblur愛好家の中では、デーモン派かグレアム派か分かれるそうですが、僕にとってはどっちでもいい。そう思えるのが、この『TENDER』という曲なのです。ビートルズで言うところのジョン派かポール派かみたいな感じで、でもビートルズは、どっちが欠けてもビートルズじゃないんですよね。だからblurも、どっちが欠けてもblurじゃないんです。4人揃ってのblur。だからゴリラズはblurじゃない。
でもイギリスのポップ系のバンドマンって、やっぱり薬物に手を出してしまうんですかね。僕の好きなベーシスト、デュランデュランのジョン・テイラーも相当クスリをやっていたようです。ミュージシャン目指してた頃は、ちょっとクスリって憧れちゃダメですけど、なんかカッコいいっていう時期もありました。でも肝っ玉がミクロな僕は怖くて手を出せませんでしたが。
そんな中で最近、静岡出身のタレント兼ミュージシャン兼俳優のピ◯ール氏が逮捕されたのは静岡県民の殆どの人がショックを受けていると思います。もうどこのCDショップでも電気グルーブの音源が手に入らなく、事務所が販売を自粛してるそうですが、クスリをやってる人の音楽がダメというなら、blurだって、ジミヘンだって、ドアーズだって、もう何にも聴けなくなっちゃうじゃないですか!
クスリはダメだけど、それと音楽は関係ないと思うのは個人的な意見です。
話が逸れたので戻しますが、blurの中で1番のオススメ曲は『TENDER』で決まり。のんびりしたギター、途中のゴスペル風なコーラス、何回聴いても飽きないです。
いつも歌詞の意味すらわからなく感覚で好き嫌い言いますので、なんとなく個人的な意見ですが、僕の中でクリスマスっぽく感じてしまうんです。
だからこの曲、小田和正の番組「クリスマスの約束」で、委員会バンドでやってくれないかなぁ、と。なんなら「オーマイベイベー」のグレアムのところ、僕が歌いたい。
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