メルヘンなホラー短編集

作者 たちばなゆえ

81

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★★★ Excellent!!!

メルヘンとホラー。

世界観も温度差も、本来なら真逆なふたつのジャンルが、混じり合った世界は切なさとドキドキに包まれた心地いい世界です。

私達が住むこの世界は知らないことばかりです。見えるものよりも見えないものがいっぱいあって……現実世界では探せない【なにか】をこちらで探してみてはいかがでしょうか。

ドキドキの流れに隠れているゾクゾク。綺麗で幻想的な世界に突然現れるこわいなにか。


探しものにワクワクしているうちに、心地良さの中で物語を読み終えていることでしょう。

★★★ Excellent!!!

ホラーでも『怖い』と思わせるのは視覚的や心理的ですよね。普通は!

こちらの作品は、ノスタルジックと言いますか、幼少の頃にこんな体験したようなしてないような、懐かしい感じがします。

いくつもの物語が短編にもなっており、色取り取りのドロップが入っている様なメルヘンホラー集です。なので、あなたにもきっとお気に入りの物語が見付かるでしょう。

懐かしくも儚く、それでいて少しの温かさと冷たさが混ぜ合わさった不思議な作品です。

ぜひ一読を👍️

★★★ Excellent!!!

この作品の特徴は、メルヘンと題するだけあって、絵本や童話のような、
妖怪を見てもあまり登場人物が驚かない話が多い、人間と妖怪が共存しているような、距離感が近い独特な世界観です。

また登場人物の年齢に合わせた語り口や見える景色を繊細に描いているところが、その世界観に花を添えています。

また、子どもが見る悪い夢のようなスッと現れたと思ったらすぐに消える気まぐれなところとか、ちょっと油断したら隙をつかれて連れて行かれるとか、
かわいらしくも侮れないところに、この作品のホラーたるところを読者に見せつけています。

こんな雰囲気どこかで読んだ(見た?)ことあるなあと思ったら……ジブリだ!
千と千尋とか、トトロを見た時の気分に似ていると勝手に納得してしまいました。
この系統の作品が好きな方はぜひ一読ください!

★★★ Excellent!!!

作者様の描かれるメルヘンホラーの世界は、どぎまぎするような、でも、ふすまを開けてのぞいてみたくなるような、心くすぐるものがあります。
折々の季節を感じたくなった時に、なんだか疲れたなーという時に、おすすめです。

★★★ Excellent!!!

メルヘンなホラーと聞いて、絶対に気になりますよね!
ホラーです。
ガツンと怖い所もたくさん。
でもメルヘンもあります。
たくさんの人外が現れたり、異世界に行ったり、それが童話のように優しく語られるところにメルヘンがあると感じます。
一度ご覧になれば、案外ホラーとメルヘンは相性がいいと思うのではないでしょうか。
そんなちょっと癖になるメルヘンなホラーです。

四季折々のイベントが盛りだくさんのこの物語。
個性豊かなたくさんのキャラクターにも出会えます。
短編集ならでの気軽さもあります。

この絶妙なメルヘンホラーをぜひ感じてくださいね!

★★★ Excellent!!!

短編集なので気になるお話があればそこから読めばいいものを、最初から通して読んでしまいました。
王道の異界交流譚や妖怪などが出るお話から、オリジナリティ溢れるキャラクターが登場するお話までバラエティ豊かに25作も収録。
語り手の年齢、性別に合わせて巧みに文体が使い分けられており、没入感を強くさせています。

ホラーとはいえ、ヒヤッとするものやゾッとするものだけでなく、ほっこりハッピーエンドで終わるものもあるので安心。
しかし、読者の想像に結末を委ねる話もあるため、本当に幸せだったのかと考えさせられることもあります。

ドロップを舐めるように、様々な色や味のお話を楽しんでみましょう。

自分が特に印象に残ったのは「トト山でうさぎに出会ったら」というお話。
読み終わったあと、頭の中が真っ白になりました。 

★★★ Excellent!!!

ホラーと聞いて、どんな話を想像しますか?恐怖が迫ってくるような話?残酷でグロテスクな話?ホラーとは、そういった怖いイメージがありますよね。
しかしこのお話はメルヘンなホラー。可愛らしい妖精や幽霊、ドラゴン等が出てきて、まるで童話のような優しい雰囲気で物語が描かれています。
えっ、優しい雰囲気なのに、いったいどこがホラーなのかって?そこが作者様の凄い所。最初はワクワクしながら読んでいて、途中で『あれ、これは何だかおかしくないかな?』と違和感を覚え、いつの間にか背筋が冷たくなるような恐怖に襲われるといったことが何度もありました。

そして怖い話だけでなく、中には感動する話や、読んでいてほっこりするようなお話もあります。
時に恐怖を与え、時に良き隣人となる人外の存在との交流を描いているのが、このメルヘンなホラーなのです。

一章毎に話が独立しているので、どこから読んでも楽しむことができます。
また話毎に季節がしっかりと設定されているのも特徴で、夏休みやクリスマス等、イベントが盛りだくさん。バラエティーにとんだ、怖い話や温かな話のお得パックです。

個人的に気に入っているのが、『トト山でうさぎに出会ったら 』と、『座敷わらしと雪女と一緒に抹茶を飲む』です。

★★★ Excellent!!!

メルヘンなホラー?このタイトルを見た時、この二つの言葉にアンバランスな印象を持った方はいませんでしたか?
だってメルヘンと言ったら、可愛いものいっぱい夢いっぱい。果たしてそれでホラーになるの?実際この話も、可愛い女の子だったり、喋る動物だったり、あるいは小人だったり、不思議で愛らしい子達がたくさん登場します。
それならホラーはどうなのか。メルヘンが強くなればなるほど、怖くなくなるんじゃないか。ですが、そう思われた方も心配無用、怖いところはちゃんと怖いんですよ。しかもさっき記したメルヘンな部分が初めは怖さをうまく隠していて、だんだんと恐ろしい何かの足音が忍び寄っているはずなのに、なかなかそれが分かりません。ですがふと気づいた瞬間、それまで信じていた優しい世界は一転し、全てが恐怖へと変わります。
一気に押し寄せてくる逃げ場のない怖さ。それも、元々のメルヘンな雰囲気があればこそです。優しく可愛い、言わば光の部分があるからこそ、その後に訪れる恐怖と言う影がより引き立つのです。

メルヘンとホラー。この一見矛盾していて、それでいて絶妙に噛み合った二つの融合をお楽しみください。

★★★ Excellent!!!

ジャンルはホラーです。

ですが、ちょっと待って!
「……ホラーかぁ。じゃあ、止めておこうかな」。そう思ったそこのあなた、ちょっと待って!

ホラーだけど、メルヘンなんです!
童話的な美しさと儚さ。
そして、きらびやかな美しさをまとったお話なんです。

それぞれが独立した短編となっております。
お好きな『四季』の、お好みの『メルヘンホラー』をお選び下さい。

それが今の。
あなたに最適なお話です。

この柔らかな世界観にひたってみてください。

★★★ Excellent!!!

日常のちょっとした隙間に潜むホラー。
妖精がいたり、妖怪がいたり、不思議な生き物や世界……共通しているのは、可愛い……なんですが……、こちら、ホラーなのです。

柔らかく、読みやすい文体で綴られる短編集。
ふんわりと包まれるような優しさの中に、ドキッとする一面が垣間見える。

子供は残酷と言われることがありますが……、一言で恐ろしいとは言い切れない、読者の数だけ違った恐怖が味わえる。そんな物語がたくさん集まっています。

そして……、
ずっと読んでいたくなる安定感ある癒し効果も特徴です。
ホラーですけどね。
いや、ホラーだからこそ、好奇心と共に癒されるのかもしれません。

美しい風景や美味しい甘いお菓子、子供の純粋さや愛らしさ、優しさもたくさん詰まっている作品です。

★★★ Excellent!!!

橘ゆえ さんが紡ぐ、やさしくかわいらしい世界。
そのやさしい世界での何かの違和感、日常から少し離れた時に訪れる不安。

この、やさしくかわいらしい世界観で、私は「ホラーじゃなくてもいいのでは?」と書いた時がある。
現代ファンタジーと言う部門もある、橘ゆえ と言う作家さんの力ならどこでも通用するだろう。
その時「これはホラーなんです」と言い切ってくれた。

そう、この話の数々は、ダークホラーと言われる暗く闇を溶かしたような混沌で蠢き叫び声を上げる作品の対局に位置するホラー作品である。

ご本人も「メルヘンな」と書いているが、この作品たちは、白い絹の布に着いた一滴の黒い染みのような、愛らしい美少女の唇に隠された血に塗れた牙のような、美しい花畑の花の裏に隠れている毒虫のような、麗しい妖精たちの笑みに隠された黒い悪意のような、やさしく愛らしい世界に隠された少しの違和感を楽しもうではないですか。

もう一度書きましょう、この話の数々はホラーと言うジャンルのダークホラーの対局と言う一つの答えです。

★★★ Excellent!!!

 移り変わる季節の匂いに包まれるような、多彩なホラーの世界。

 読み進めるごとに、頬を緩ませたり、切なくなったり、どきりとしたり。
 そして背筋が、ひんやりとした感触に絡めとられたり。

 作品の中では、魅力的な人外達に出会えます。
 人間の世界の中に、するりと入り込む彼・彼女達は、今、ここにある世界とは違う世界に、読者も一緒に連れていきます。

 これから、季節の移り変わりと共に、どんな物語が広がっているのだろう。
 更新を、楽しみに待っています。

★★★ Excellent!!!

ホラーというジャンルでありながら様々な世界観がこの作品にはある。

童話。或いは異世界。はたまたメルヘン。まるで木の枝のように無数に伸びる多彩な世界観が構築されながらもしっかりと基盤となるホラー要素は一切揺らいでいない。

そしてホラー作品のはずなのにどこか童話を彷彿とさせる感覚は読み手を一気に誘い込む誘惑に満ちています。

是非、一度読んでもらいたいです。

★★★ Excellent!!!

優しい言葉で語られる、怖い怖いお話。
童話のよう、でも大人でも楽しめます。
まだまだ始まったばかりでこんなことを
書いてしまってよいのか心配ですが、

色が素敵なんです。

とってもカラフルに彩られています。
でも怖い。

そう考えるとこのキャンバスは
ちょっと薄暗い屋根裏部屋で見つけた
ものなのかも。

そこには不思議がたくさんたくさん
詰まっています。

怖いの苦手って子も
こっそりでいいから、のぞいて見てね。