継承
僕は三ヶ月前に死んだ。
夏休みのディズニーワールドから戻って、受診の結果は
すい臓癌、ステージ4だった。
他にも転移していて手術も治療も追い付かない。
余命3ヶ月…
ここまでの状況だと、なんだか悲しんでいる暇はなかった。
やりたいこと、やっておかないといけないこと、それらをこなしていくだけであっという間に3ヶ月がたった。
最後は自宅で家族に看取られて、幸せに逝けた。
だけど
家族を残して逝くことだけは辛かった。
リツくん、後は頼んだよ。
会社のほうは佐藤と山田くんに頼んでおいた。
二人は本当によくやってくれて、このままいけば僕が居たときより業績は伸びるだろう。
リツくんは期待通り、しっかり家族を支えてくれていた。子供達も少しずつ元気を取り戻し、さくらを支えてくれている。まだ小さなテンはリツくんを父親だと思うだろうか?可愛がって貰えたらとは思うが、忘れられるのは辛いなぁ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます