ニュクスの星にて

作者 御御

9

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★★★ Excellent!!!

文句なしに面白かったです。

設定がしっかりと確立しているSF小説は、本当に稀少になりました。書籍化された小説であっても、なかなか出会えないというのが現実ではないでしょうか。最近の作品でいうと小川一水「天冥の標」のようなSF小説は、決して多くはないように感じています。

ですが、この「ニュクスの星にて」を読んで、久しぶりに精密かつ広がりのある世界観を感じました。慣れないウェブ小説でこれほど良い経験ができたのは、予期せぬ幸せだったと思っています。

本作には、SFの醍醐味である魅力的な固有名詞や、新しい人類の提示、特異で強力なクリーチャー、合理性のあるディストピアなどがふんだんに盛り込まれていますね。世界観を端的に理解する助けになっていると思いました。

敢えて要望を言うとすると、人外である諸種族の視覚的描写が若干、弱いように思います。細かい描写はどうしてもスピーディな展開とトレードオフになるため、意識して減らしているのかも知れませんが。

ともかく魅力的な物語でした。再読して世界観楽しみたいと思います。そして続きを楽しみにしています!