この作品の中に、いつも自分が、その場にいるような錯覚さえおこさせる。
そして、登場人物と同じように自分とは? と、考えてゆく。
描写が、とてもシンプルに頭の中に想像される。
自分は、50代で人生の半分以上を生きていますが、そんな自身でさえ
今、一度 自分とは? 何をなすべき存在であるのか、そんな大した事は
出来なくても何を成すべきだったのかを、考えるとてもいい内容でした。
今から、もう一度、夢を形にしようと考えていた時でしたから、
本当に、勇気と言うのか希望の後押しを、してくれる作品でしたので、
これを、描いた作家さんには、ありがとうと伝えたいです。
舞台女優と芸術家の一か月間の夢の中。
自分が演じるキャラクターを探しにとアパルトマンというアパートで一か月間生活する舞花。
個性的な格好で芸術家を演じる、大家の息子かける。
表現の分野で苦悩する二人は、どこか似ていると親近感を抱く。
最初から決められていた期間。限定の関係性の中で、二人は改めて自分の進みたい道筋を探す。
1人では見つからなかったものを、2人で、もしくはもっとたくさんで見つけた時。
それはある意味夢の終わり。
アパルトマンで見た、夢の終わり。
夢からはいずれ覚めないと。
2人が進んでいくのは、それぞれの待ち受けている現実の道
ううん。違う。
ずっと思い描いていた新しい夢にまた飛び出した。
夢は消えずに、続いていく。