1-17 肉狩り祭(後編)

 木々の間に隠れてオークたちの集落の様子を窺う。


 開けた場所に簡易な家でもあるのかと思っていたら、浅い洞穴を利用しているようだ……厄介な。

 MAPで見たら奥深くはないが、横に結構な広さがある。オークの上位種は中にいるようだ。

 外にいるのはほとんどゴブリンの雑魚ばかり、今回魔法で一撃は無理そうだな。


「さて、隊長どうします? 火魔法ぶち込んだら一発だろうけど、肉がダメになるだろうし」

「ダメ! ナナ、おーくじぇねらるっていうの食べたことないから食べたいの!」


「了解だナナ! まかせろ、風魔法で首チョンパだ!」


 ナナのお願いだ、聞かないはずがなかろう!

 アラン隊長は優秀だが、俺の行動が予想外で作戦が立てにくいんだろうな。今回、悪いが俺が仕切るか。


「アラン隊長、俺がさっきの連射魔法を洞窟内にぶち込みます。風属性で首だけ狙うので肉は大丈夫です。俺が撃ち込んだら、外の雑魚と出てきたやつを騎士の皆さんで殺しちゃってください。後、入口付近10m以内には近づかないようにしてください。もし生き残っててジェネラルとアーチャーがでてきたら、こっちで対処します。プリーストは魔法耐性やシールドで魔法効果が薄いので、そっちの物理攻撃でお願いします。巫女たち魔法部隊は入口から出てきたジェネラル、アーチャーが10m内から出た場合、攻撃しないで騎士に任せてください。フレンドリーファイヤになったら最悪です。なにか質問はありますか?」


「お前がなぜ仕切っている! 今回の討伐部隊の隊長はアラン殿であろう」


 あらら、さっきまで大人しく黙ってたのに、俺が前に出たらカリナ隊長が口を挟んできた。


「俺の魔法がどんなものか分からないので、アラン隊長も作戦が立て難いでしょ? 敵に見つかると作戦どころじゃなくなる。この後フィリア様に用ができたからさっさと終わらせたい」


「お前がフィリア様に何の用があるのだ?」


「それは俺の使徒としての事案なのでカリナ隊長には言えない。フィリア様と2人で行く予定だ」

「神殿内の警護は私の職務だ! 弱いお前に護衛なしでフィリア様を任せられる訳がないだろう!」


「何を言ってるんだ? 俺は自分のレベルが低いとは言ったが、あなたより弱い筈がないだろう。仮にも俺は使徒だぞ。それに行くと言っても結界内だ危険はない」


 カリナは俺より弱いと言われ、俺に本気の殺気を向けてきた……こいつ本当に大丈夫か?


「カリナさん、あなた、使徒の俺に対して本気の殺気を向けるとは、神に対して反逆か? いい加減にしろ! 何が気に入らないのか知らないけど、毎回いちいち突っかかってきていい加減面倒だ! 時間の無駄だ! 俺の指示が気に入らないなら外れてろ! 必要ない!」


 流石に神への反逆かと言われ、殺気を治めた。


「他に意見のある者は? いないようなのでさっさと終わらせる。アラン隊長、申し訳ないけどこれでいいか?」




 俺は皆が配置についたのを確認して【ウインドカッター】×30をホーミング機能を使い魔獣たちの首にぶち込んだ。


 またレベルがかなり上がった……うわ~上がり過ぎだ。


 MAP確認、オークの上位種組に何体か躱されたようだ。予想どおりだな、もうすぐ出てくる。


「巫女組、オークアーチャー2とプリーストが出てくる、詠唱準備! 自己判断で攻撃開始」


 オークアーチャー2とプリーストが出てきた瞬間、双方の撃ち合いになった。

 え~! 向こうの狙いは俺かよ!

 まぁいいけどね……矢ぐらいなら躱せるし、魔法ならブロックできる。


「危ない!」


 俺の前に姫騎士が割り込んで矢と魔法を受けた! ちゃんと伝えてなかった俺のミスだ!

 左足に矢が刺さり矢じりが突き抜けている、右腕には魔法を剣で払った時に余熱で火傷を負ったようだ。

 カリナにイラつかされて考えが足りてなかった。


 いや、カリナのせいにするのも違うな……作戦は俺が練ったのだ、全て俺のミスだ。

 この姫騎士には感謝するべきだ、命を張り、身を挺して庇ってくれたのだから。


「フィリア様、この人の回復お願いします! サクラ、シールド頼む」


 俺は入口付近から出てこないでアーチャーを魔法シールドで守ってるプリーストに、ウインドカッターを連弾で撃ち込んだ。4連目でシールドが壊れ5連目で首が飛んだ。


 どうやらプリースとの方はMPがあまり残っていなかったようで、あっけなく片付いた。

 雑魚は経験値を分けるために騎士に狩ってもらった。


「アラン隊長ジェネラルと雑魚数体が残ってますが、危険な飛び道具を持ってるやつは片付きました。後は騎士の方で全部お願いします。巫女組は後退で怪我人がいれば回復をお願いします」


「使徒殿了解した! 皆、狩りつくせ!」




 あらかた片付いたようだな……MAP確認。


「アラン隊長、残りはジェネラルと洞穴内に潜んでいる3体、あと外に出ていた5体が騒ぎを聞きつけ急ぎで帰ってきています。距離役600m」


「了解した! 使徒殿はレベルアップはもういいのか?」


「正直10レベル程上がっちゃいまして、これ以上はレベルアップ痛が怖いのです。後はそっちでお願いします」

「使徒殿……普通この数を狩ったぐらいでそんなにレベルは上がらないのですが。それはまた使徒殿のオリジナルでなにかしているのですかな?」


「そうです……使徒特有の女神さまの加護と祝福ですね。仕方ないですね……皆さん、レイドパーティーの勧誘をしますので、経験値の欲しい人は参加で!」


 一旦、今のパーティーを解散して最高30人まで組めるレイドパーティーを編成した。

 アラン隊長とカリナがパーティー拒否をした……カリナのやつ意地張ってるのか?


「アラン隊長とカリナ隊長はいいのですか?」


「私はいい。経験値は人数割りなのだろ? 部下に譲ってやってほしい」

「俺も同じだ。部下に頼む」


「了解しました。皆さん狩っちゃってください。あと1分後くらいに西側から5体やってきます。アーチャーは私が仕留めますので後はお願いします」


 やってきた5体のうちのアーチャーをさっさとやっつけ、現在俺はジェネラル討伐の観戦中だ。

 姫騎士3人と若い騎士3人の6人が1体のジェネラル相手に奮戦中なのだが、決め手に欠けている。ジェネラルの武器が槍なのが原因のようだ。槍と剣とではかなりリーチが違うので攻めあぐねているのだ。


「お前たちなにやってる! チクチクやってたらせっかくの肉が傷むだろうが!」


 アラン隊長の檄が飛ぶ!

 確かにそうだ! 肉が傷む……訓練はさせたいが肉が傷むのは許せないようだ。


 あ! ナナが肉で反応してしまった。ジェネラルの足元がナナのスキルで凍ってしまった……これで勝負ありだな。


「こら! ナナ、騎士様の実地訓練をやっていたのに邪魔しちゃダメだろ」

「だって私のお肉がチクチク剣の先で傷んじゃうもん!」


 目がウルウルしている、これは仕方ないな。私のお肉って言ってるが誰も文句ないのか……。


「ナナ殿申し訳ない。部下が不甲斐無いばっかりにお手数掛けました」


 後ろから、首の頸動脈をざっくりやられオークジェネラルは虫の息だが、なぜか皆止めを刺さない。どうやら、血抜きの為にそうしているようだ。苦しませて可哀想な気もするが、血が回った肉は味が落ちるからしっかり血抜きをするそうだ。弱肉強食のこの世の真理を見るようだ。こちらが負ければこっちが食われ、女は産床だ。


「よし! 皆ご苦労であった。この後剥ぎ取りをする。その後、昼食をとって狩り残しがないか周辺調査をし帰路につく。3人1組で剥ぎ取りを開始!」


 アラン隊長の号令で、討伐終了と剥ぎ取り開始の指示が出た。

 俺は土魔法で中央に深さ3m、縦5m、横5mの穴を掘った。


「皆さん、剥ぎ取りで出た廃棄物はこの穴に捨ててください。後で焼却しますので」

「使徒殿それは有難い。二度手間せずにすみますな」 



 ある程度俺の役目を終えたところで、気になっている姫騎士の所に向かった。

 そこには、治療を終えている姫騎士と巫女たちとカリナ隊長が居た。


「フィリア様、傷はどうでしょうか?」

「ふむ、妾がおるのじゃ、余程のことがない限り大丈夫じゃぞ」


 安静をとって横になっている姫騎士に礼を言おうとしたが名前が分からないことに気付いた。


「先ほどは庇っていただいてありがとうございます。失礼ですがお名前を聞いてもよろしいですか?」


「使徒様、私はナターシャ・ハイルマン。ハイルマン子爵家の三女です。余計なことをしたみたいで、申し訳ありませんでした」


 寝ていた体を起こし頭を下げ、なぜか謝ってくる。


「先ほどカリナ様に姫騎士として立派であったと褒めて頂いたのですが、使徒殿なら余裕で躱されていたであろうとも言われました」


 少し苦笑いをして頭を上げた彼女はやはり美人さんであった。

 初日に挨拶したのだが、巫女たちが可愛いのであまり記憶に残ってなかったのだ。

 この娘の方が日本のアイドルなんかよりずっと可愛い。


「ナターシャさん、咄嗟に動ける人ってそうはいないんですよ。カリナ隊長の言うように立派なことです。確かに俺はシールドで防げましたが、後ろにナナも居ましたし、流れ矢が当たる可能性もあったのです。もう一度言わせてもらいます、庇ってくれてありがとうございました」


 再度お礼を言って、もう一人気になっている人を呼び出す。


「カリナ隊長、ちょっといいかな? 少し話がしたいのですが」

「ああ。私も言わなければいけないことがある」


 俺たちは少し森に入った所に移動した。カリナが口を開こうとしたので先に俺から切り出した。


「カリナ隊長、先ほどは俺の思慮が足らなくてあなたの部下に怪我をさせてしまった。申し訳ない。それに皆の前で少しきつく言い過ぎた。俺も慣れない狩りで興奮してたようです。隊長という立場のある人を皆の前で恥をかかせてしまい申し訳ないです」


 頭を深く下げて、俺は謝った。


「使徒殿が謝る必要はない! むしろ私が謝ろうと思っていたのだ。これまでの数々の暴言を許してほしい……正直なぜこんなにムキなるのか自分でも分からないのだ。気が付いたら感情むき出しにみっともなく喚いている」


「あの……聞きにくいのですが、この際聞いちゃいます。カリナさんは女性の方が好きとか幼女が好きとか変な性癖を持っているのでしょうか?」


「ハァ? 何を言っている! 私は普通だ! いたってノーマルだぞ!」

「そうですか、なんかカリナさんが俺に絡んでくる時はいつもフィリア様が関係しているので、もしやと思ったのですが違ったようですね」


「酷い誤解だ! フィリア様のことは尊敬しているし、敬愛もしているが変な目で見てはいないぞ!」


「お互いに皆の前で恥を掻いたことですし、今回のことはわだかまりなく忘れましょう。今回の狩りでとりあえず目標だったレベルは確保できましたし、魔法も習得できました。俺は使命があるのでそれ程長くここに滞在はしないです。もう少しの間騎士の方には剣技を見て頂きたいので、カリナ隊長も指導の方はよろしくお願いします」


「そうだな、色々すまなかった」


 そう言って手を差出してお互いに握手して和解した。


「多少怪我人が出ましたが、狩りも上手くいきレベルも無事上がりました。3日後肉が熟成されたころに騎士宿舎で合同でパーティーとかしませんか?」


 俺は親睦もかねてカリナ隊長に提案したのだが、少し考えた彼女は―――


「それは認められない。リョウマ殿は姫騎士の居る理由が分かっていないようだな。おそらく親睦の為とか皆、仲良くと思われての提案なのでしょうが、それは止めて頂きたい」


「あの……仲良くするのがダメなのですか?」


「元々巫女様たちは強い。その上神域は強い結界で守られています。外にはちゃんとした強い騎士が守ってくれている。では、本当に姫騎士が神域内に戦力として要るのでしょうか?」


「それは……でも神託で選ばれるのですよね? フィリア様が言ってたのですが、高い信仰値をクリアした上に騎士の称号まで得ている彼女たちはある意味巫女より凄いのだと」


「巫女様は神様に捧げるお嫁様なのですよ。その高貴なる巫女様に男を近づけさせないのが姫騎士です。門の入口で古来より姫騎士が門番として守っているのは魔獣からではなく、美しい巫女に群がるある意味魔獣と化した男どもです。ここにきた時に最初に教わる姫騎士になる者への伝承ですね」


「カリナ隊長が俺にやたらと突っかかってきたのが分かった気がします。神託で選ばれた時点で、本能レベルで刷り込まれているのですね。だから俺が巫女様と仲よくしてると、癇に障るのですよ」


「そうなのか? それなら急にムカッとするのも納得するが……」

「そういうことにしておきましょう。あはは……」


「まぁ、規則うんぬんは抜きとしてだな、ここにいる女子は姫騎士も含めてだが神託で選ばれた時点で貴族の嫁候補として嫁ぎ先がある程度決まっているのだよ。神の嫁に対して失礼な話だが、実際半数以上が内定済みだそうだ。私が言いたいのは万が一にも婚約者が決まっている巫女に手出しする騎士がでた場合、最悪国家間で戦争や貴族同士で内乱にもなりかねないということだ」


「すみません、俺の考えが足りませんでした。確かにカリナ様も含めて全員美女、美少女ですもんね。騎士たちも巫女様と話ができる機会があれば喜ぶと思ったのですが、喜ばせちゃまずかったんですね。納得しました」


「でも巫女様と姫騎士でパーティーなら私はいいと思うのだが」

「えと、その中に俺は居てもいいのでしょうか?」


「あはは、リョウマ殿は今更だろうが」

「ですね……では戻りますか。少しの間ですが今後もよろしくです」



 二人で戻ると、剥ぎ取りの方も大方終えていた。


「アラン隊長、任せきりですいません」

「いや気にするな、それよりこれを見てくれ」


 手に持っていたのは、オークジェネラルが使っていた槍だ、隊長の横には木箱が置いてあった。


「さっきの槍ですか? 横の箱は?」


「洞穴から出てきたものだが、商人や冒険者を襲って手に入れた物だろう。量的に馬車でも襲われたのかもしれないな。Cランクの冒険者でも雇っておけば助かったのにな」


「こういう場合はどうなるのです? その槍とかは価値は少しはありますよね?」


「規則として近くの兵舎に報告義務がある。兵舎からギルドに報告が上がり、獲得品の査定が入る。商人の商隊や冒険者の護衛依頼の場合は必ず商人ギルドや冒険者ギルドを通しているので何かあった場合はほぼ分かるんだ。逆に申請してない商隊は怪しいと見た方がいい。不正取引をしてると思った方がいいだろうな。フレンドリスト内の者が亡くなると赤字に表示され、1年後に自動削除される。家族や親族がギルドに捜索依頼をだしたり、自分たちで雇って探したりもする」


 やっぱこれ便利すぎだろ! スマホなんかよりずっと高性能じゃないか!


「獲得品に関してだが、現金や生ものは報告義務はない。現金なんか誰のものか証明できないからな。関係ない第三者まで名乗り出てきてしまう。槍や武具や宝石、魔石などのお宝に関してはまっとうな商売をしてれば輸送品リストが作成されている。それに載っている物は親兄弟・実子のみ半値で買い取る権利が法で認められている。亡くなった者が身に着けていたもので証明が可能な物も同じ扱いだ。家宝や形見の品など大事な物もあるだろうから救済処置だな。命がけの戦利品だからタダではやれないがな。大体10日程の照合で討伐者のものになる。盗賊相手なんかの時も大体同じだな」


「持ち主の家族が買い取りたいと言ってきた場合はどうなるのです?」

「ぶっちゃけ、嫌なパターンだな。貴族だと最悪だそうだ。一般的に交渉になるのだが、商家なら規定どおり半値で買い取ってくれる。貴族の我々が言うのもなんだがごねたり値切ったり、ひどい場合はタダで持って帰ろうと脅してくるそうだ。貴族がみなそうというわけではないんだぞ。お金のない下級貴族に多いんだ」


 今回の戦利品はアラン隊長が近くの村に報告に行ってくれるそうだ。戦利品の中に欲しいものがあればメンバー内での話し合いか競売にすることもあるみたいだが、今回は魔石も含め現金化し3割を神殿に寄付してくれるのだとか、残りを均等割りで皆に分配だそうだ。俺も配当を貰えるとのことだ。この世界にきて初の収入だ。


 そうこう話している間に剥ぎ取り作業も終え、肉の分配だ!


「ハイハイ! ナナの【亜空間倉庫】時間停止付きなの! 巫女の分はナナが持って帰るね!」


 手に入れたばかりの【亜空間倉庫】が嬉しいのか肉が嬉しいのかは分からないが、ナナが張り切っていた。フィリアとサクラはナナの様子を微笑ましく見ている。うん、癒し空間だ! 騎士もナナに癒されているようだ。


 例の姫騎士様だけは、ナナに癒されながらも、巫女周辺の警戒は怠っていない。流石だ……。


 昼食時間が少し遅くなったが、20分ほど移動し、場所を変え小川の側でお昼にした。

 剥ぎ取り現場は血の匂いが充満していて、去り際に俺がゴミ捨てに掘った穴に範囲魔法の【ファイアストーム】×10連発を放ってきたのだ。


 昼食中、数人が俺に色々探りを入れにきたが、内緒ですと突っぱねた。

 一人上機嫌なのがフィリア様だ……理由は、俺が『今晩フィリア様にだけ教えます』と言ったためだ。



 昼食後、近辺を1時間ほど探ったが野兎を2匹狩っただけだった。

 ゴブリンの気配がなかったので、探索は終了となった。

 騎士舎の前まで帰り、アラン隊長が締めに入った。


「無事集落は壊滅できたようだ。こんな近くに作られていたのは我々騎士の恥だ。今後は一層警戒することにする。使徒殿のおかげで早い段階で潰せたことに感謝する」


 騎士一同が俺に頭を下げていた。


「神託でレベルアップを急がせたのって女神様なんですよ。これってそういうことですよね?」


 全員がハットした顔をしていた……俺はドヤ顔で―――


「感謝は俺にじゃなく、明日の朝のお祈りで女神たちに捧げてください、きっと喜びます」


「そうか、女神様たちが我々のことを見てくれているのだな……了解した! 皆で精一杯感謝することにしよう」


 俺に注目が集まるより良いだろうと、コロニー発見は女神様の計らいということにした。


「本日は皆、ご苦労であった! 騎士も使徒殿のおかげで半数がレベルが上がったようだ。レベルアップ痛が今晩くるだろうから注意するように! では各自解散!」



 今晩襲ってくるレベルアップ痛に頭を悩ませつつも、皆ウキウキで帰宅したのだった。

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