第1895話 依頼の話

 依頼がね、来たんですよ。

 この私に。

 

 この、『宇部 松清』に!


 安心してください。

 カクヨムコンの受賞連絡じゃないです。

 だとしたらこんなところでこんな風に書いちゃ駄目だから。

 安心してください。

 ぜーんぜん連絡来てないです。いや、来てたとしても言えないんですけどね。でも来てないんです。大丈夫、まだまだ宇部さんは皆のアマチュアWEB作家だよ!(皆のアマチュアWEB作家って何……?)


 それは置いといてですね。


 そう、DMダイレクトメールが来たのです。カクヨムではなく、Pから始まる某お絵描きサイトの方でした。DM機能あるんですよ。あっ、違います。お絵描きサイトっていっても、将棋駒の漫画ではないです。さすがにまだそれは載せてません。そのサイト、お絵描きサイトだと思ってたんですけど、小説もあるんですよ。もっというと、二次創作サイトかと思っていたら、全然一次創作もあったっていう。


 DMをコピペしてどーんと載せてやれと思ったのですが、なんかスマホだとコピペ出来なかったので(そしてちまちま手打ちするのもめんどかったので)、ざっくりまとめますと、


・小説の依頼をするためにDMしました

・依頼OKですか?

・OKならこちらが提示したあらすじに沿って3000字×2話お願いしたいです

・興味あるなら納期、報酬についてお話しましょう


 とまぁこんな感じ。

 もちろんちゃんとした日本語で、こんな感じではなく、低姿勢な文章でした。


 いや、これがね? いっそ報酬とかそういう話がなければですよ。


「えっ。この私にお話を書いてほしいですって!? カクヨムホームならまだしも、Pから始まるサイトここで!? ちょっと嬉しいんだが!?」


 って感じだったんですよ。ほら、皆さんもある程度ご存知かと思うんですけど、私結構、リクエストに応えがちじゃないですか。


「こんな話どうですか!?」


 みたいなコメントに対して、


「えー、面白そう! よっしゃ書こう書こう!」


 って実際に書いたりしたじゃないですか。その手の実績があるわけです。私なんかね、もうほんとにチョロ助だから、褒められるとすーぐその気になっちゃうから。だけどもちろん、リクエストされたからって何でも書くわけじゃないです。

 

 えっちなやつは書きません。運営さんに怒られるし、そもそもその引き出しがないのでね。それと、「面白そう!」って思えるだけじゃなくて、「それなら書けそう(筆力的に)」って判断したやつじゃないと書きません、ていうか書けません。


 でも、嬉しいじゃないですか。

 自分の小説を読んで、面白いって思ってもらえて、それで、「あなたのこういう話が読んでみたいです」って言ってもらえるの。嬉しくないです?


 書くのは楽しいし、それで、リクエストした人だけじゃなくていろんな人に面白いって思ってもらえたら嬉しいし、そういうのでワイワイしたい人なので、そういう感じの依頼だったら「一旦ちょっとその『あらすじ』とやらを見せてもらって良いですか?」って話になったと思うんですよ。3000字×2話でしょ? そんなの、そのあらすじ次第では1日で書けるやつだから(1日もかかるのかよ)。


 でも、報酬が発生するとなると、なんか途端に詐欺の香り。いや、無報酬の方が質が悪いのか。


 そんで、私、そのPから始まるサイトでは、カクヨムに出してるBL作品しか置いてないんですよ。ちょうとBLのコンテストやってたから、試しに放り込んでおくか、って。だから、そこのサイト的には私は『BL作家』のカテゴリだと思うんですね。でもほら、一応私まだNL(Normal Love)の方が多いしね? だから、BLを期待して依頼されても困るんだよなぁって。


 まぁ結局断ったんですけどね。

 なんか詐欺っぽくて怖かったので。

 その直後、Twitterの方で『3000字×2話でシナリオを書いてください。面白かったら採用します』みたいなDMが来た、みたいなの呟きを発見してですね。あっ、これもしかしていま流行ってんの?! って。『3000字×2話』書かせるの流行ってんの?! この『3000字×2話』って何?! この界隈ではこの数字が何か重要な意味を持ってたりするの?!

 

 とりあえず、まだまだ私は皆のアマチュアWEB作家ですよ、っていう話でした。

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