第1891話 エピソード0
もうすぐ母の日じゃないですか。
そんなのせめてGW終わってから言えよって思われたかもしれませんけど、イベントっていうのは何でも早め早めに告知されるものなんですよ。
まぁ、母の日ったって、宇部家はいつも通り、旦那と子ども達がハウスバーモンドカレーを作ってくれる『ハウス食品さん、CMオファーお待ちしています!』っていう日ではあるんですけど、毎年恒例となっているものがもう一つあります。
スーパーで開催される『母の日の似顔絵募集』です。別に賞とかそういうのはないので、ただ単に「このスーパーを素敵なお母さん(メインターゲット)の幸せな笑顔で埋め尽くそう★」っていう企画なんですけど、これがですね、指定の用紙に絵を描いて出すだけでお菓子とかもらえるんですよ。
私の記憶だと、ちょっとしたお菓子だったような気がするんですけど、今年はなんか違って。
ファイブミニで。
わかります? ファイブミニ。
大塚製薬さんから出てる飲料ですね。もう結構昔からあるやつ。うっすらピンクで可愛いんですよ。食物繊維が入っててね。炭酸があんまりきつくないのが個人的助かるポイント。
いや、これをさ、母の日のイラストの参加賞として子どもに渡すの?
正直なところ、そう思いましたとも。
いやいや、子どもにはさ、普通にお菓子で良かったんじゃないかな? 例年通り。それとも何かい。世の中のママさんはみーんな腹にBをため込んでるとでも?!
その通りだよ!
ため込んでますわよ!
ありがとうね! もうっ!
ただ、舐めないで頂戴、大塚製薬さん。
この私がこれっぽっちのファイブミニでどうにかなるとでも?
ケースで用意しな(自分で買え)。
当然のように子ども達は私に渡してきました。何せウチの子達、まだ炭酸が飲めないのです(エッ、可愛い)。
それでですよ。
まぁ、なんやかんやあってですね。
出るな、って思ったんですね。
こりゃあ、出るな、って。
ファイブミニのお陰かはわかりませんが、出る感じになったのです。
が、所詮はたかだか食物繊維が6000㎎入ってるというだけのトクホです(いやなかなかだよ)。これっぽっちでこの私の鉄の腸が動くとは思えないのです。
思えなかったのですが、とりあえずは何か出ました。
とはいえ、『何か出た』レベルのやつです。ま、こんなもんか、と思いました。
が、その数分後です。
もっかい波が来たのです。おっ? これがアレか? こっちのがファイブミニの力か?
とにもかくにも再度トライすることになりました。
とりあえず旦那にその旨を伝えて、
で、戦を終えた私が居間に戻ってですよ。
旦那に言うわけですよね。
ちゃんと出たよ、と。さっきのは序章みたいなやつだったわ、って。
ちょっとね、アマチュア小説家らしく、気の利いた表現をしてやろうと思ったんですね。さっきの『何か出た』レベルのBはあくまでも序章であると。そして今回のが本編であったと。そしたら彼は言うわけですね。
旦那「さっきのは『ウンコ:エピソード0』だったってわけだね!」
エピソード0!
さすがはマイハズバンドです。私の『アマチュア作家っぽい気の利いた表現』を早速握りつぶしてきました。ですが、ちょっとこれは違うんじゃないかと思いました。
宇部「待って良夫さん。エピソード0はむしろ出すまでの過程のやつでしょう?! 出すためにキャベツを山盛り食べただの、下剤一瓶いっただの、そういうやつがエピソード0だよ!」
旦那「そうなの?! 駄目? 『ウンコ:エピソード0』」
宇部「駄目っていうか。いや、それもう小学生が好きなやつだから。ウンコとかモロ言うなよ」
旦那「『
宇部「めっちゃそれっぽい発音ヤメロ! それ絶対英語タイトルのやつだろ! 中学生! 英語タイトルにするのは中学生!」
ズィーロォーォォ、じゃないのよ。
面白かったけども。
それでまぁ、結局ファイブミニは二本もらったのですが、たまたまかもしれないですけど、一本飲む度にまぁそれなりに出るので、もしかしたら効果があるのかもな? と思っています。でも炭酸だからあんまり飲みたくないんだよな。
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