第1890話 親父がタフすぎる

 ネタがないのでね、まーた映画を観たわけですね。

 気になってた映画がAmaz〇nPrimeさんにあるってことでね。

 

 というわけで今回は映画のレビュー回でございます。


「毎度毎度勘弁してください。ネタに困ればすーぐ映画を観やがって。馬鹿の一つ覚えって言葉知ってます?」


 などと思う方が大半かとは思いますけれども、気になる方はどうぞこのまま。


 ちなみにタイトルは『グエムル -漢江ハンガンの怪物-』。韓国映画です。『パラサイト』に出てたやべぇお父さんが主役です。いや、むしろこっちが先なんですけど。こっちでもやべぇお父さん役です。どれだけやべぇお父さんかというと、たぶん結構いい歳なんだと思うんですけど、頭頂部が真っ黒のド金髪(つまりはプリン頭)なのです。なんていうんですかね、その、多少やんちゃな設定だっつーんならね? わかるんですよ。だけど特にそういう感じでもないんですよね。


 で、普通に貧しい家庭というか、なんかキオスクみたいな感じの売店で働いてて、勤務態度はかなり不真面目。一人娘の携帯電話を買うためにコツコツ貯金してて、それは立派だと思うんですけど、その貯め方がね。カップ麺の空き容器にひたすら小銭を貯める、っていうやつでね。


 ほら、よくお酒の瓶に小銭を貯めてるおじいちゃん(おじいちゃんのイメージ)いますけど、韓国だとカップ麺の空き容器になるんですかね。ちゃんと蓋もついてます。その状態で洗って乾かしたのかな? ていうか、小銭の重さで底が抜けるんじゃない? どんな強度? ってそればかりが気になりました。中を覗いた娘さんの話では100ウォン硬貨ばかりだそうです。韓国のお金は日本円から0を一つ取れば良いって聞いたことがあるので、つまりは10円玉ばかりってことで良いのかしら。この当時の携帯電話が一台いくらなのか知りませんが、道のりは険しそう。


 そんなことより、『グエムル』なのです。どうやら韓国語で『怪物』という意味のよう。なんか研究所的なところで、ヤバい薬品を下水にジャージャー流しちゃったんですね。で、それが流れ着くのが漢江だったと。それで、そのヤバい薬品の影響でヤバい怪物が生まれてしまったわけです。なんていうか、まぁゴジラ的なやつですかね。


 それが、開始15分くらいでもう出て来ます。立ち上がりが早い。もういっきなり出て来る。いっきなり出て来て漢江は大パニックです。ワーワーしてるうちに、そのプリン頭パパの一人娘がそいつにさらわれて大変だ! っていう話です。


 なんかですね、外国の映画って、まぁ当たり前なんですけど、その国の文化が見えるというかね。食事のマナーとか、衛生観念とか、倫理観とか、そういうのが見えるわけですよ。私なんかはそう大したお上品な育ちでもねぇくせに、色々気になるわけです。


 川の中にね、なんかでっけぇ生物がいるな、ってわかって、そのプリン頭パパは、缶ビールを投げ込んだんですよ。そいつに食わせよう、みたいな感じで(だったかな)。そしたら近くにいた人達も次々と食べ物とか飲み物とかを投げるんですよ。


 川にですよ?


 いや、なんかデカい生物がいるな? って思って、「よし、缶ビールを投げよう」ってなります? まずなんか警察とかそういうところに連絡しない? 明らかに魚の大きさじゃないんですよ。イルカくらいの大きさがあるやつですよ? それがなんか見えたから、つって、缶ビールとかツマミとか投げ込む? どうなってんだ? それともこれが韓国の日常……? 


 それがきっかけなのかわかりませんが、その生物が川からワーって飛び出してその辺にいた人達を襲いまくる、っていう。これがその開始15分くらいの話ですね。なんかもうとにかくその川に色々投げ込むシーンとかが信じられなくてね。


 あとまぁ、主人公はそのプリン頭のパパなんですけども、娘思いの良いパパではあるんですが、決してカッコいい感じのヒーローではないです。イケメンじゃないとかそういうのじゃなくて。なんか普通におじさんなんですよね。見た目が。だけどなんかとにかく身体がタフすぎて、麻酔もろくに効かない(その怪物がなんかウィルスを持ってるとかの話になり、襲われた人は病院に隔離しないといけない)し、そのせいで(たぶん)前頭葉を何やらいじる手術までされちゃうのに、それが終わるや看護師を人質に取って病院を脱出ですよ。どういうことなの。そんなシャキシャキ動けるものなの?

 

 なんかとにかくちょっと頭は弱いけど、身体は嘘みたいにタフなパパが娘のために頑張るお話でした。

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