第1547話 あなたの×××はいつから?

 ふと思い出した話なんですけど、ほら、ニキビって青春のシンボルなんて言われたりするじゃないですか。そんなシンボルいらねぇよって話ではあるんですけど、まぁ確かにその真っただ中に出来るイメージではあります。


 いつから出来ました?

 もう読者様全員通過してると勝手に思い込んで書きますけど。

 いつからでした? あなたのニキビ。


 私の記憶ではですね、小4~5なんですよ。

 私、元々すごい脂性肌でして、そんなに脂っこいものばっかり食べてた記憶はないというか、3人姉弟の真ん中なんですけど、唯一のスレンダー体型ということもあり(いまは違うけど)、どちらかと言えば、食べてない方だったんですよ、そういうのは。


 だけど、それくらいの年齢に、まずはおでこに出来たわけです。前髪はセンターパートでおでこ丸出しだったんですけどね。だからなんて言うんですか、その前髪の雑菌が~、みたいなやつじゃなくて、もう純粋に己の内側からにじみ出る皮脂的なもの由来のニキビだと思うんですけど。


 でもまだおでこは良かったんですよ。

 これがね、6年生になったらほっぺにまで侵出したわけです。これがね、大変でした。まだほら、おでこの方はね。前髪で隠そうと思えば出来ましたから。ニキビ的には良くないんですけどね。でも隠そうと思えば隠せたわけです。でも、ほっぺはそうはいきません。


 しっかり洗顔しても駄目、皮膚科の薬を塗ってもどうにもならん。私の青春時代はまさにニキビと共にあったわけです。高校生までずーっとありましたから。そんで、やっぱりついつい潰しちゃったりもしたので、多少痕も残ってますしね。さすがにボコボコレベルではないんですけど。


 まぁそのニキビはですね、大学生になったら勝手に治りました。いま思えばホルモンがどうたらこうたらってやつだったんじゃないか、って話なんですけど。何だよ勝手に治るんならそう言ってくれよ。


 それでですよ。


 よくよく考えたら、息子ってもう小5なんですよ。

 

 あれ?! お前、ニキビは?! つるっつるのお肌してっけど、お前、ニキビは?! って。


 つるっつるなんですよ。

 何もしてないのに、つるっつる。

 洗顔だって、朝、水でパシャってやってるだけ。

 我が家の献立が何か特別ビタミンがどうとかってわけでもないです。どう考えたってかつての私の方がちゃんとしたもの食べてるんですよ、果物とかも出てたし。


 じゃ旦那の遺伝子か? って思うじゃないですか。旦那のお肌がめっちゃ強いんじゃないの、って。いや、彼もね、ニキビは人並みに通って来てるんですよ。真っ白お肌のあきたこまちではありますけど、お顔のニキビはね、ちゃんと通って来てるんですよ。


 そんなニキビサラブレッドから生まれてんのに、つるっつるなんですよ。


 謎すぎて。

 いよいよもって謎すぎて。

 いまだにお尻がぷりぷりなのも謎だし(もちろんスーパーインドアマン)、ニキビが出来ないのも謎。


 心当たりがあるとしたら、やっぱり早寝早起きなんですけど、いや、私だって小学生の頃は同じ生活だったが……?


 そんな謎多き息子君ですが、先日、パパと一緒に耳鼻科にアレルギー用のお薬をもらいに行った際、偶然同級生(保育園時代から知ってる女子)と会った(そっちはお母さんと来てた)らしくてですね。


 ええ、もうわかりますよね。


旦那「息子、いまだに●●ちゃんと●●ちゃんのママから可愛い可愛い言われてたぞ」

宇部「まだ可愛いって言われてんの?! 同級生からは聞かなくなったと思ってたのに!」


 その女の子だけじゃなく、お母さんからも「可愛い」って言われて来たそうです。ばいばーいって手を振ったら、「むーちゃん(いまだに息子の名前の一部+ちゃんづけで呼ばれがち)、可愛い~!」って。


 あいつ、足のサイズは私と同じだし、背だってだいぶ伸びた(でも小さい方ではある)のに、まーだその路線なのか。まだゆるキャラでイケるんか。


 マジで人生のモテ期をいま使い切るんじゃないかな……。ママは心配だよ。高校生くらいの分もとっといてくれよ。

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