第1519話 地図から消された村

 って言われたら、例の『●●村』シリーズのアレか? ってなるじゃないですか。『●●村』っていうか『犬鳴村』のことじゃねぇの? ジャパニーズのホラーじゃねぇの? ってなるじゃないですか。


 違うんですよ。

 ジャパニーズのホラーじゃないんですよ。

 ジャンル的にはサスペンスで、舞台はブラジルです。ブラジルのサスペンスです。


 ブラジル!

 私の中では陽気なサンバの国なんですけど、地図から消されるだのサスペンスだのですよ。気になるでしょう? そんな気になる映画を見たんですよ! 上映時間、なんと2時間超え!


『バクラウ 地図から消された村』、2019年にブラジルとフランスで作られた映画のようです。


 というわけで本日はこちらの映画のお話だよ! パフパフー! エッセイの中ではラテンのリズムで陽気なアラフォーおばさんですので、こんな陽気なノリのサスペンスも見るってなものです。まーたこの愉快なエッセイおばさんは、ネタに困ったらすぐ映画見やがって! こちとらネタバレ絶許絶対許せん勢なんだよ、という方は、家に帰ってママのミルクでも飲んでな!


 なお、映画の影響を受けてるっぽい台詞を吐いてみましたが、こんなのは出て来ません。



 はい、というわけで、『バクラウ』です。

 

 これがですね、まぁその『地図から消された』って部分が気になって予告編を見てみたんですよ。そしたら、まず、長老(女性)が亡くなったのを機に、村で奇妙なことが起こり始めましたよ、っていうね。


 まず、インターネットの地図から『バクラウ(村名)』が消えた。

 そんで、「これぞUFO!」みたいな飛行物体が現れる。

 穴があけられ、水が漏れっぱなしの給水車。

 次々と殺される村人。

 武器を持って戦う村人。


 どうです。

 気になるでしょう?

 何が気になるって、UFO的な飛行物体ですよ。

 そんなの出てきたら、えっ、それじゃあその給水車の穴も宇宙人的なやつらに?! これ、SF!? えっ、村人が戦うの? 何と!?


 気になりますよね。

 

 というわけで視聴を決めたんですよ。吹き替えもありましたし。エッセイのネタもないし。


 そしたらまぁ、予告編通りに長老が亡くなったわけです。ここについては何の事件性もありません。


 が。

 

 その長老さんの葬儀なんですけど、DJ的なおっさんが出て来て、歌謡ショーみたいなの始まって。みんなで歌い出しちゃって。いや、そんな陽気なやつではないんですけど、なんか歌いながら練り歩く感じのやつで。成る程、お国柄出るわよね、こういうのって。


 えっ、これここからほんとにサスペンスになる?! って。

 

 その後もですね、やたら陽気なミュージックと共に、この村と対立(?)している市長がやって来ます。どうにか選挙の票を集めるべく、物資を届けたりするんですけど、いらねぇ本とか、賞味期限切れの食料とか、タダで手に入るけど、なんか怪しい向精神薬(だったかな)とか。


 そんでまぁ、結局ですよ、UFOっぽいものはUFO型のドローンだったんですよ。どうやら、近未来の話らしくて。近未来にしては村人の雰囲気は全然最近っぽい感じなんですけど。


 で、村人を襲撃してたのは、その市長が雇った殺し屋――っていってもプロじゃなくて、単に銃をぶっ放してみたいぜ! みたいな感じの人達なんですけど。それでもまぁ、武器を持ってるのは強いじゃないですか。武器を持ってて、(人を撃ったことはなくても)扱いに慣れてて、殺る気もあれば、やっぱり優位といいますか、少なくとも、丸腰の村民相手には勝てるわけですよ。


 勝てると思うじゃないですか。


 ところがどっこい、この村、なんか強いんですよ。

 恐らくこの村は、たぶんこれまでもこういう感じにさんざん襲撃されてて、それを撃退して生き残って来たっていう歴史があるんですよ。博物館にも何かそういうの(武器など)が展示されてるんですよ。


 こうなるとね、数人VS数百人(もいるかな?)ですから。


 なのでね、舐めんなよ、このアマチュア共、ってなわけで、その襲撃チームを返り討ちにするんですよ。


 途中途中、「突然何?!」みたいな陽気さがあってびっくりするサスペンス映画ですね。要所要所でDJみたいな人も現れますし、めちゃくちゃ人が死にますので、苦手な方はご遠慮ください。


 あと、めっちゃ恰幅の良い老夫婦が全裸でとんでもねぇ銃をぶっ放したりしますが、ちゃんとモザイクがかかっているのでご安心ください。

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