第1463話 インフル祭

 近況ノートの方でも触れましたけど、宇部家、インフル祭でした。これを書いている時は、先陣切って罹患した息子君のピークが過ぎ、熱も下がって食欲も復活、あー一安心、といったところでしょうか。ただ問題は、時間差で罹患した娘です。彼女はいまが熱のピーク。ひいひい言っております。


※二人共いまはもうすっかり熱も下がって元気いっぱいです。うるせぇうるせぇ。


 平時から性格が真逆な兄妹なんですけど、インフルに限らず風邪などの病気の際も、やっぱり全然違うんですよね。


 息子は普段もまぁ大人しく(はしゃぐ時ははしゃぐけど)、病気の時も静かーに苦しむと言いますか、どこが痛いとか、しんどいとか、聞いてもなかなか言ってくれないタイプ。ただただ静かに横になって震えてます。


「『おでこぺったん(冷えピタ・熱さまシートのことを宇部家ではいまだにそう呼んでる)』する?」


 と聞けば、


「じゃ、しよっかな」


 と何か軽い感じで返って来ます。

 で、おとなしく貼られて、ぷるぷる震えながら静かに寝る、と。


 

 娘は違います。

 彼女は何せ普段から騒がしいタイプ。

 いや、それでもぐったりですからね、普段よりも全然静かなんですよ。なんですけど――、


 具合が悪い。熱っぽい。気持ち悪い。痛い。だるい。

 こういった症状に慣れてないんでしょうね。ぐったりしてるけど、じっとしてられない。ううんううんと唸りながら寝返りを打ったり、テーブルを叩いたり、意味もなく立ち上がったりします。タミ〇ルを飲んでの問題行動とかではありません。ノードラッグでこれです。


 そんで、本当にひいひい言います。ひいひいふうふう言いながら寝ます。存在感のある病人です。


 これがね、私と姉にそっくりで。

 

 私は息子タイプでした。

 普段も部屋の隅っこで本を読んでる隠密系根暗ガールでしたが、病気で臥せっている時もそりゃあ静かなものでした。何せ、身体が弱かったので、具合が悪いことには慣れっこなのです。お薬も飲んだし、これくらい、寝てれば治る、みたいなのがわかるのです。まぁたかが風邪でしたし。

 

 ですが、姉は違います。

 彼女は幼い頃はそれはそれはもう健康で、風邪なんて年に一回引くか引かないかみたいな感じだったのです。なので、体調不良というものに身体が慣れていないわけです。呼吸する度にううんううんと唸り、「お姉ちゃん死ぬかもしれない」と弱音を吐きます。普段は女王様のようにふんぞり返り、私(妹)をこき使う姉が、病気の時はもう不治の病に侵された少女のようになるわけです。私はそれを「死ぬわけねぇじゃん」と思いながら見てましたね。なーに言ってんだ、と。


 ただそれも我が子となれば別。


 心配。

 もうひたすら心配。


 ただ、何でしょうね、まぁインフルですから。

 甘く見ちゃいけないのはわかってるんですけど、まぁインフルですからね。熱のピークさえ越えれば、って思いながら看病してます。


 そんで、何が解せないって。

 息子は熱が38.5℃くらいある状態でも、声が完全に平時に戻ってて、階段もサックサク上っていくし、もう寝るの飽きた、みたいな感じでお絵描き始めちゃって。まーだ解熱剤必要な体温なのに、さっさと日常を取り戻してやがる……。どういうことなの……?


 そんで娘は、熱でふらふらしてんのに「先生からプリント(宿題)もらって来たから、やっていい?」「今日音読した方がいい?」って。真面目か! 寝ろ! そんなの良いから寝ろ! お前もお前で無理やり日常に戻ろうとするな! 


 とまぁそんな具合でですね、これを書いている現在、宇部さんと良夫さんは無事です。さーてこの後どうなりますやら。


※いまのところ、私だけ伝染りました。旦那は無事です。ですがご安心ください。どういうわけか私も熱はないです。

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