好きなことを、好きなだけ

第1430話 つかいきれ！

　いつだったかね、コ□ナの生活支援的なアレで、市からクーポンが支給されるって話をしたじゃないですか（第1369話　この市、やりおる）。

　その使用期限がね、今月末で。

　一人5000円なので、四人家族の宇部家は20000円です。それが届いたのが昨年の12月。さぁ、どんなお店で使えるのかな？

　まぁ早々と届いた職場の先輩方から、ちょいちょい「あの店で使える」「あそこは使えない（そしてウチの職場でも使えない）」なんて情報は耳に入っていたんですけど、クーポンと一緒に入っていた『使えるお店一覧』を見てですよ、我々は頭を抱えることになるわけです。

　使いたい店に限って、使えない。

　私が使いたいのは主にここ！

　行きつけのスーパー

　西松屋

　しまむら

　全滅。

　なんか、店の規模で使える使えないがあってですね。行きつけのスーパーはイオン系なんですけど、イオン系列が全部駄目というよりは、店の敷地面積（だったかな？）が大きすぎるから除外みたいな。なので、市内にある同じ系列のスーパーの方では使えるんですよ。そこはかなり小さいお店なので。だけど、わざわざそこまで行く？

　じゃあどういうところで使えるかっていうと、もうとにかく飲食店。だって、スーパー並の広さがある飲食店ってない（少なくとも我が市にはない）でしょう？　なので、市内のほとんどの飲食店で使えるわけです。居酒屋とか。あと、自動車整備工場とか、何とかアルミ店とか。アルミ店？

　やはりね？

　生活を応援するとなれば、やはり衣食住の中でも食なんですよ。人間、服に穴があいてても死にませんけど、食べなきゃ死ぬんですから。

　だったらなおさらスーパーで使えてほしかった。生活を応援しますので、このクーポンで居酒屋でパーッと飲んでください！　ってどうなの？　それ、応援してるのは居酒屋さんの方なのでは？　いや、コ□ナ禍で飲食が大変なのは知ってる。（旦那の）知り合いのお店にはなるべく顔を出すようにしてるけど、我々が貢献出来るのなんて微々たる額ですし。

　出来れば、そんな一瞬でなくなるような外食じゃなくて、日々の糧と言いますか、ストックとかね、そういうのを買いたかった。

　けれども、よくよく見てみたら、文具店やドラッグストアでも使えるということで、普段は百均で済ませるような文具（子ども達の）だったり、ドラッグストアでありとあらゆる日用品を買ったりしたわけです。

　だけど、まぁやっぱりせっかくだし、外食もしようか、なんて話になったわけです。

　釜茹でスパゲティ屋さんです。

　壁際のベンチは繋がっていますが、隣の席とはロールスクリーンで仕切られている感じのお店です。なるべく空いてる時間にしようと、夕方の開店直後に行ってみたら狙い通りに空いておりました。

　美味しいスパゲティを食べておりますと、隣の席に家族連れが。ウチの子よりもかなり小さいお子さんがいて、ロールスクリーンをめくってこちらに笑顔を向けてくれたりと、かなり癒やされる時間でした。

　さて、我々は食べ終わり、そろそろ帰ろうかと身支度をしていた時です。娘がよろけて、そのロールスクリーンにぶつかったのです。おそらく、ちょっと踏んで引っ張ってしまったんですね。

　シュルルルルルルル……！

　それなりの速さで巻き上がるロールスクリーン！　その端を掴もうと手を伸ばしますが間に合いません。私は鈍臭いのです。あと、娘がどいてくれないと普通に届かん。

　ヤバい！

　家族での楽しいお食事に、我々がカットインしてしまう！　でもどうにも止められない！

　とりあえず、目があった瞬間に謝ろう。そう思いました。

　が。

　いないのです。

　どう考えてもまだお食事中なのに誰もいないのです。

　パパさんママさん、それからちっちゃいお子さんが三人くらいいたはずなのに、誰もいないのです。荷物は置いてあるので帰ったわけではなさそうなのですが、とにかくいないのです。

　えっ、ここ、サラダバーもドリンクバーもないんだが！？

　考えられるのは、お子さん達をトイレに連れて行ったんだろうな、って。そこまで見てなかったけど、たぶん、男女どっちもいて、それでパパとママで手分けして行ったんだろうな、って。

　とにもかくにも助かりました。

　娘を通路にどかせて、スクリーンをシャーッと戻しました。あぶねぇ。たかだか飯を食うだけなのにまったく油断出来ねぇぜ。

　というわけで、このあと6時3分に、カクヨムコン参加作、

『曰く付きでもお任せください！　開かずのナニカお開けします！　〜何でも食べちゃう見た目天使の悪食、ボス激LOVEのやや獰猛なボク(獏)っ娘と共に男装鍵師のお手伝い？〜』

https://kakuyomu.jp/works/16817330647925552802

　完結します。

　頑張って忘れずに完結ボタン押すぜ！