第1387話 令和ならどうなる?

 先日ですね、私の仕事帰り、旦那と息子と三人で図書館へ本を返しに行ったんですね。娘はおばあちゃんとお買い物に出掛けてたので。息子は積極的に本を借りるタイプなのですが(主に工作系の本とか折り紙の本)、娘は興が乗らないと借りないタイプなこともあって、図書館に行くけどどうする? なんて聞くと大抵息子のみがついて来ます。


 それでですよ、その図書館へと向かう車内でですね、息子が言うわけです。


息子「何か曲かけてください」


 相変わらず何かをお願いする時は「~してください」の息子です。ちなみに娘もそういう時はちゃんと「~してください」と言います。とってもいい子。なのに兄に対しては「にいに、○○」と命令口調なものですから、ママに叱られるわけです。もうね、マジで私も息子みたいなお兄ちゃんが欲しかった。もう絶対にブラコンになる自信しかない。こんなに可愛くて優しいお兄ちゃんがいたら彼氏なんていらんですよ。たぶん一日中甘え倒してると思います。


 そんなことは置いといて。

 そう、曲をね、車のなんていうの、そのオーディオ的なアレに録音してある曲をね、流してくれって言ってるわけです。


宇部「何聞きたいの?」


 そう言って、タッチパネルを操作します。さすがにこれくらいは出来るようになりました。


息子「じゃあ、『仮面ライダー昭和』」


 この『仮面ライダー昭和』というのは、もちろんそういう名前のライダーがいるとかそういうことではありません。昭和と平成のライダーの主題歌集みたいなCDを借りてそのオーディオ的なアレに入れたんですけど、それがそれぞれ昭和CDと平成CDの二枚組だったこともあって、そういう風にタイトルを入力したというだけです。


 耳になじんだ曲が流れる車内にて、ふと思ったことを旦那に尋ねます。


宇部「この昭和ライダーをさ、令和版にリメイクしてあのニチアサ(日曜日の朝)枠で流したら、人気出ると思う?」


 個人的にはですね、雰囲気こそちょっと暗い感じでドロドロしてるかもしれないけど、ストーリーそのものは単純だし、敵も一見怖そうだけど作戦とか案外ザルだったりもするしで、意外とウケるんじゃないのかな、って思うわけですよ。だけど。


旦那「いや、色々まずいんじゃないのかな。やられた敵とか泡になって溶けるしさ。ちびっこには厳しいかも」

宇部「あー、成る程。それにほら、改造手術とか、いまは割と問題になるんだっけ?」

旦那「そうそう」

宇部「じゃあ、令和リメイクってなったら、その辺は全部アウトかな」

旦那「かもね」

宇部「とすると、やられた敵はどうする? 溶けるの駄目なんだよね?」

旦那「そこは溶かしとこう」

宇部「溶かすの!? さっき駄目って言ったじゃん」

旦那「いや、溶かそう」

宇部「じゃあ、改造手術の部分はどうする? (正直個人的には何がまずいのかわからないけど)まずいでしょ?」

旦那「いや、そこも改造はしよう。しちゃおう」

宇部「改造もしちゃうの!? 結局!?」

旦那「しよう」

宇部「じゃあさ、あれは? バイクの『ライダー乗り(サドルにお腹を載せて寝そべった感じで走行するクソあぶねぇやつ)』は?」


 さすがにこれはアウトでしょ。

 こんなのBPOが黙ってねぇから。


旦那「もちろんライダー乗りもしよう」

宇部「まんま昭和のライダーじゃねぇか!」

旦那「大丈夫、もしもの時はまたライダーに注意してもらうから(昔、ライダーキックを真似た子が死亡するという痛ましい事故が起きたため、番組内で「ライダーキックはライダーだから出来るやつだ」みたいなことを言ったことがある)」


 結論としてはね、リメイクするならもういっそ全部やれ、っていうね。


 ただ、V3の父も母も妹も殺されてしまう、っていう部分はさすがにハードすぎるんじゃねぇかな、って。そこはね。だけど、だいたい昭和のライダーってそれ系の復讐のために戦ってるところあるよな。じゃあ駄目じゃんねぇ。


 ちなみに、やはり本郷猛(藤岡弘、)役は藤岡真威人君(御子息)しかいないだろうな、って思ってます。

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