第1347話 例の病が重い
本当はね、もっとシンプルなタイトルにしようと思ったんですよ。『重症』とか『重症化』とか。
ただそれだと、やっぱりドキッとしちゃうじゃないですか。宇部さん、一体どうしちゃったの? もうドックの結果出たの? みたいな。たしかにね、目を引くタイトルは重要ですし、読者様をドキッとさせることも大事です。けれども、いまのご時世、この手のヤツはなかなか洒落にならなかったりするじゃないですか。
というわけで、『例の』をつけてみた次第。これはもう物書きならばピンと来るのでは。ピンとこずとも、このエッセイで『例の』とか書けば、「まぁ宇部さんのことだから、B絡みだろうな」とかその辺だろうな、って思ってもらえるかな、って。
いや、Bの話ではないです。
物書きが必ず罹患する病。『いま書いてる
もう10月も終わるっつってんのに、コッチの方は全然進まねぇし、終わらねぇ。そんでこういう時に限って新しいのを書きたくなるんですよ。これもね、小説を書く人なら絶対わかってもらえると思う。ここでね、そんじゃいっそこっち書いちゃう? って書き始めたら終わりなのよ。どっちつかずで共倒れになるのよ。まずはこれを何としても書き切らないといけないのよ。
ちなみに書きたくなった話っていうのがですね、男性アイドルものなんですよね。私、その時ハマったものの影響すーぐ受けちゃうから。すーぐ影響受けちゃうから、YouTubeはこの私に安易に萌えを投下しないでいただきたい。ちょっと私の中でまだ消化しきれてない部分が多いんですけど、とにかくまぁどストライクの男子アイドルが出て来たわけです。もちろん二次元です。宇部さんは三次元の若いイケメンにはあまり興味がありません。
もうね、彼らを見てしまったらもう脳内で男子二人組のアイドルユニットの話が浮かんできてしまうわけですよ。アイドルのこととかなーんも知らん癖に。幼馴染みの女の子がいて、その子のためにアイドルになったのに、その子は別のアイドルが好きでー、みたいなベタなやつが。登場人物の名前とかね、考えたりして。この作業が一番楽しいみたいなところあるから。そうなると、もう絶対にジャンルは『ラブコメ』になるじゃないですか。ああでも女性向けになるから、カクヨムだと『恋愛』になるのか。
もう絶対これいまのやつ終わったら書こう、って思いながら頭の中でどんどん細かいところまで考えていくんですけど、性格とかね、こんな台詞言いそうだよな、とかね、そういうところまで詰めていくと、どんどんおかしな感じになっていくんですよ。
私の理想とする感じにならない。
イケメン二人がなかなか振り向いてくれないヒロインにやきもきする感じにならない。
イケメン二人は結局変態みを帯びて来るし、ヒロインちゃんは常に鼻息が荒い感じのゴリラみたいな子になるしで、お前らほんとにこの子で良いんか……? みたいなことになるんですよ。どうしてこんな平凡地味子の私にイケメンが――?! みたいなことにならないし、この俺様になびかないなんておもしれー女、みたいなことにもならない。いや、ゴリラ女子なわけだからおもしれー女ではあるんですけど。面白さのベクトルが間違ってる。その上、男子二人組になんてしちゃったら、そっちでいちゃいちゃし始める未来まで見える始末……。いまの段階でこんなんだったら、こんなの30万字コースよ。着地点どこなのよ。来年のカクヨムコンかよ。
そんな感じでね、今日も楽しく生きてます。
病は全く良くならないです。
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