第1342話 だましだまし

 さて、ヘタレ陰陽師のスピンオフを書き終えて軽く「私の仕事は終わったな」感でいっぱいの私です。いかん、まだ今年最後の大仕事(カクヨムコン新作)が残ってる。


 それでですよ。

 こちとらアマチュアですから、ここぞとばかりに甘えますけど、私はアマチュアなんでね? プロじゃないから、もうぶっちゃけね、流行りなんかも無視気味で書いてますし、もちろんたくさんの人には読まれたいですし、読まれたらそれなりの評価もいただきたいんですけど、一番身近な読者って自分じゃないですか。もうね、自分のために書いてるからね、主にいまは。いや、よぎりますよ? ここはサービスシーンかもしれないな、とかね? ボクっ娘とか男装の麗人辺りはね、自分の趣味もありますけど、読者様を意識して登場させた部分も大いにあるわけです。


 けれども何度も言うように、一番の読者は自分ですし、何よりも自分のご機嫌をとらないことには、この『宇部松清』先生は執筆速度が安定していないもので、今回のスピンオフみたいに馬鹿みたいにノリノリのこともあれば、いま書いてるやつなんてもう内なる宇部先生がオギャアオギャアってぐずりだしちゃって、まぁ進まない進まない。


 こういう時はね、もう一旦好き放題やってご機嫌をとるしかないわけです。登場人物に(いまのところは)無駄な会話をさせてみたり、何となく作中作を出してみたり、オリジナル妖怪を考えたりします。これがね、プロだったら大変ですよ。だってアナタ、字数とか決まってるんでしょう? こんなね、のらりくらりやってたら京極先生レベルの厚さになっちゃうから(そんなことはない)。


 そんでですよ。


 また最近進まなくなっちゃったんで、いっちょここらで自分のテンション上げてこうって思ってですね、完全に脇役のつもりで出してた『テレビ局のプロデューサーA氏』に命を吹き込もうと思って。いや、普通に生きてるんですけどね、彼は。


 そのA氏をね、KACで出した『家洲いえす満作まんさく』にしたんですよ。全然出す必要はなかったんですけどね。なんかほら、楽しいじゃないですか。私が。私が楽しいってだけで引っ張り出してきたんですよ。


 さて、こうなればなんかちょっとパシリポジションの伍代ごだい君も出してやらんとな、みたいな話になったりして。


 大丈夫、だからってそこまで脱線はしないはず。あくまでもその章だけの脇役。そう言い聞かせて書いてます。知ってる人はニヤつける感じっていうかね。そういうの好きだから。


 ちなみに、二人が出るKAC作品はこれ。安定のふざけたコメディです。


『目指せ、勘力999! ビビッとキタロウ!!』

https://kakuyomu.jp/works/16816927861442152464


 それでですね、いま悩んでいるのが、この家洲Pの所属するテレビ局をどこにするかってことですね。私ね、自作品で一つテレビ局持ってるんですよ。テレビ局一つ持ってるってすごいパワーワードだな。いやあくまでも自作内でね。


 それが、『日の出テレビ』なんですね。モデルは日テレです。だけど、この家洲Pはなぁ、違うんだよなぁ。もっとこう、フジテレビの香りがするんですよ。幼児向け番組作ってんだからNHKじゃねぇのかって思ったりはしたんですけど、そこは無視です。


 じゃあモデルをフジテレビにするとして、名前を何にするかなってなるじゃないですか。どうせね、名前なんて一回くらいしか出ないんですけど、こういうところにこそ時間をかけることでちょっとは名の知れた私なんでね?


 フジテレビはたぶんというか絶対富士山から来てるよな。日本一の山だな。だからなんかこう、日本一とか、日本を代表する感じの単語をつけりゃ良いんだな。


 日本一の川は信濃川か。じゃあシナノテレビはどうだ。駄目だ、なんか民放感がある。

 ていうか大抵の『日本一』って地名が関わってきそうだな。駄目だ、何を選んでも民法になる。


 じゃあ象徴する感じのやつでどうだ。国花とか、国鳥とか。


 日本の国花は菊と桜のようです。成る程、キクテレビにサクラテレビね。

 国鳥はキジ。キジテレビねぇ。


 キクテレビは『聞く・テレビ』っぽいし、キジテレビは『記事・テレビ』っぽいし、サクラテレビだと可愛いすぎるし。フジテレビにそんな可愛いイメージないのよ(失礼)。 


 で、さんざん悩んだ結果、そういや私はずっと日本の国鳥をトキだと思い込んでたな、ってことを思い出して『トキテレビ』にしました。そういう勘違いエピソードも加点ポイントだな、って。


 そうやって騙し騙し頑張ってます。


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