第1338話 また暴走する

 ちょっともうね、脳内で勝手に盛り上がった話を書くんですけど、こないだ年の差の話を書いたじゃないですか。いや、小説じゃなくてこのエッセイでね、25歳差の恋愛がどうたらら、って。


 その時のコメント欄でですよ、


>現代物で枷を作るなら、年の差というのもアリだな……。なんて思ったんですけれど


 って勝手にコピペしちゃいましたけど、とにかくこちらのコメントでですよ。ぶわーっと来てですね。いや書きませんよ。さすがに書きません。というか書けません。というのもですね。


 そこでぶわーっと脳内で盛り上がったのが、

 

 25歳差くらいの恋愛モノだとしたら、主役は奥様に先立たれた40代の小説家で、そのお相手はその小説のファンの子かな、っていうやつだから。


 わかりますかね、このちょっとしっとりした感じ。25歳差ともなると、コメディでは駄目なんですよ。コメディだとノリで法を犯す危険性がありますから(コメディを何だと思ってるんだ)。ラブコメもギリアウトなんですよ。ラブコメもなんかのはずみで朝チュンの可能性がありますから。油断出来ない。ここはね、とことんプラトニックでいてほしい。手を握るのも必死であってくれ。そんなの私に書けるわけないじゃん。誰とは言わないけど某安倍晴明レベルのヘタレ陰陽師の『必死』とはまた違う意味合いのやつだからね? 


 そんでその小説だってどう考えても純文学とかだからね?

 間違っても異世界転生モノのラノベじゃないから。難聴&鈍感系主人公が「俺また何かやっちゃいました?」ってばいんばいんの美少女達にモテまくるやつじゃないし、最弱的なスキルのせいで勇者パーティから追い出されたけど、実はそのスキルが何かすんげぇやつで最終的にはザマァな感じになるやつでもないから。まぁ、そのどっちも書けないんだけど。


 とにかくタイトルもすっきり短いような(『慕情』とか)純文学とか、エロしい描写のない恋愛小説を書く人だから、その人は。そんでお相手の子も、休み時間は図書室にいて、休日は図書館にいるような眼鏡っ子(だけども眼鏡を外したら……?)だから。アルバイトをするにしても個人経営の本屋とかだから。そんで先生のファンでひょんなことからお知り合いになって(もちろん最初はその作家先生だと知らずに)、そこから「いまどき小学生でももっと進んでるよ!」みたいなもどかしい恋愛をするんですよ。


 そんで、眼鏡っ子の方はもう単純に恋愛スキルが壊滅的で、作家先生の方は「こんなおじさんが若い子の青春に影を落としてはならない」みたいな感じで及び腰になるわけですよ。そりゃあ手も繋げませんわ! いや、普通にお外で繋いだら事案よ。親でもない限り。


 それが!

 私の考える、法に触れない25歳差の恋愛なんですよぉ!


 ってね、ここまで暴走しちゃって。

 宇部さんはね、暴走すればするほどエッセイでは元気いっぱいになれるんだよ。


 ただまぁ、ここまで盛り上がったんなら書けるんじゃない? って思われたかもなんですけど、これはマジで無理ですね。まずそんなしっとりした雰囲気(しかもエロしい展開なしで)が無理だし、あとはマジで笑いのない恋愛が無理。絶対どこかでふざけるに決まってるんだ私は。もう我ながらマジで信用出来ないからその辺は。


 だからどなたかもしね、これで書きたいです、自分イケます! って方がいたらね、もう全然書いていただいて。ていうか普通にありそうですしね。この手のやつを私が0から思いつくはずないんだから。絶対何かのパクリなんだから。そういう点でも自分のことを一切信用していないです。

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