第1325話 めぇめぇ
ウチのスーパーアイドル娘ちゃんがね、2015年生まれのひつじ年なんですよ。羊、可愛いですよね。
だからって、わけじゃないんですけど、羊の映画を見たんですよ。
違います、『羊たちの沈黙』ではないです。あれも好きだけど。
Twitterでね、「宇部さんが興味持ちそうな映画」って呟いた方がおりましてですねぇ。ふふふ。
持つから。
もう結構簡単に興味持つから私は。
そんでそれがAmaz○nPrimeにあった日にゃあもう!
しかもね、吹き替えがあったんですよ。だったら? もう? 見るしかァ?!
というわけでね、見たんですよ。
タイトルは『BLACK SHEEP』。添付されていた紹介文にはですね、
・人食い羊たちと感染した羊人間が襲ってくるホラーコメディ
・製作者が「怪物とゾンビがいっぱい出る映画を撮りたいけど、予算も人員もない。そうだ、我がニュージーランドには売るほど羊がいるじゃないか!」と気付いてしまったニュージーランド映画
って書いてて。
どうです。
もうこれだけで最高でしょう。
というわけで、ここからはネタバレありです。
2020年の新しい映画ですし、見てみたいな、って人はここでお別れですね。ぶっちゃけジェイソンさんよりグロ度が高い(臓物出ちゃう系)のと、あとたぶん男性は最後ほんとに後悔するかもしれないので、耐性がない方はやめた方が良いです。良かった、私、股間に棒状のものがついてなくて。
まぁ内容としてはですよ、紹介文の通りなんですよ。
ニュージーランドの大自然でですね、羊をふんだんに使ってグロいホラーを作ったぜ、っていう。私、ホラーは好きですけどグロいやつをたくさん見てるわけじゃないので、これ系のホラーがそんなに臓物がバンバン出るものなのかわからないんですけど、もうとにかくふんだんに出してくるんですよ。
で、どの辺がコメディホラーなのかな、って思いながら見てたんですけど、たぶん、羊を使った、っていうところと、それと、やたらと環境とかにうるさい環境活動家(?)のヒロインの部分なのかな、って。羊に噛まれた人間が徐々に羊になる(まず足が羊になる)ってところもコメディポイントなのかもしれません。
そんでこの環境にうるさいヒロインがですね、要所要所で大真面目におかしな言動をするわけですね。
・何かしらの事件が起こっている部屋(血まみれ)に足を踏み入れ「この部屋、風水的に最悪」と絶句(それよりも気になることない?)
・何か臓物捨て場みたいなところに落ちたヒロインがいきなりアロマキャンドルを焚きだして「ホルモンバランスを保たないと!」とか言い出す
・羊人間になって襲い掛かって来たかつての仲間を割り箸的なやつでぶっ刺し、「秘孔をついて気絶させたわ。下手したら昏睡するかもしれないけど」とか言う。
そんで、まぁなんやかんやあって悪役である主人公の兄貴(ほぼ羊人間)が最後感染した羊たちに身を捧げるんですけど、素っ裸だったのが災いしてですね、まぁちょうど……羊たちの顔の高さにね、ちょうど良い……部位があったんだろうな、っていうかね……まぁそういう感じでね、別にそこはそんな丁寧に映さなくても良かったんじゃないのかな、って思いましたけど。まぁその部位から食べられましてですね。すんごい伸びるんですね。知らなかった。
で、ラストですよ。
感染した羊たちも何らかの薬でどうにか元に戻ってですね、はー一件落着~ってムードでですよ、主人公のおばあちゃんがね、この方、お料理上手でね、羊料理なんかも得意なんですけど、生き残った主人公、主人公の友人(♂)、ヒロインに料理を勧めるんですよ。
それがね、「森のカキよ」って。
最初ね、「『森のカキ』って何だろ。柿? 牡蠣?」って。だけど、主人公とその友人は嫌そうな顔をして断るわけです。ヒロインだけが「いただくわ」って。
そこでね、種明かしするわけですよね。
「『森のカキ』って、羊の××××だぜ」って。
おばあちゃん、なんてもの食わせんの?!
百歩譲ってね、ソーセージ辺りじゃない? それでもその材料ってさっきまで人を食ってた羊なんだよね? ソーセージだとしてもイカレてるでしょ。
だけど『森のカキ』なんて聞いたことないぞ、って思ってですね、調べてみたんですよ。そしたら、牛の睾丸を使った料理で『ロッキー・マウンテン・オイスター』っていうのがあるらしくて(睾丸って書いちゃったけど)。豚や羊のを使った場合でもそう呼ばれたりするらしいんですよ。成る程、ということは『森の牡蠣』の方なんだな、って。まぁそこはどうでも良いんですけど。
とにかくね、まぁなんていうか、ラストの畳み掛けるような下ネタと、ヒロイン&おばあちゃん(おばあちゃんもヒロインか)がかなりいい味出してる映画でしたね。ご興味のある方はぜひ。
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