第1306話 お国自慢(秋田編)
さて、もう気付けば東北暮らしも16年くらいですか。そろそろ北海道民を名乗るのも厳しくなってきました。
秋田の自慢出来ることと言ったら、やっぱこれだろう、って思うのがですね、
美人が多い。
それかよ、ってね。
もっとあるだろ。米とか、ナマハゲとか。
そう思われたかもしれませんけど。
だってね、マジで美人多いんですもん。イケメンのことはよくわからないけど、美人はめっちゃくちゃ多いです。ウチの職場でも美人さん多いです。
あとね、個人的に助かるのは日照時間が短いってやつですね。まぁ、そのせいでうつ病になりやすいだの何だのっていうデータもあるらしいんですけど、美白を死守したい人間としてはですよ、日差しなんて一日の中で10分くらい浴びられれば良いかな、ってくらいですから。もう全然ね、これくらいで良い。この日照時間の短さも秋田美人に繋がってるとかいないとかっていう話なんですけど、まぁ私は秋田出身ではないのでね? そこは関係ないんですが。
秋田はですね、まぁ、秋田に限らずどこでもそうだとは思うんですけど、住めば住むほど好きになりますね。
来たばっかりの時はですね、例えば空港がめっちゃ小さいとか、雪がべちゃべちゃだとか、めんみ(北海道限定のめんつゆ)が売ってないとか、テレビのチャンネルが少ないとかね、色々不満(?)があったりもしたんですけど、空港なんて広けりゃいいってもんでもないし、雪のべちゃべちゃはどうしようもないけど、めんつゆは別のやつでも美味しいし、チャンネルなんてとりあえずEテレが映れば子育てに支障はないですからね。
それよりも、男鹿にはナマハゲがいますし、白熊の豪太君がいる水族館もありますし、ゴジラ岩(シルエットがゴジラみたい)もあります。にかほ市には南極探検家の白瀬
それから食べ物の話ですと、私、秋田県にはトータルで13年ほど住んでるんですけど、今年初めて食べたお菓子があってですね、いや、今年初めて出来たお菓子じゃなくて、もう全然歴史のあるやつなんですけど、『あつみのかりんとう』っていうのがあるわけですよ。
かりんとうったら、もうほら、はっきりは言えませんけど、ビジュアルがね、ちょっとアレに似てたりするっていうかね、そういうやつじゃないですか。棒状でね。それだけにね、ちょっと固くて食べにくい部分があったわけですよ。ほら、もうおばちゃんなんでね? 歯の方に少々ハンデがあるというか。
だけどこのかりんとうは違うんですよ。4㎝×4cmくらいの正方形でね、薄っぺらいんですよ。厚さは5㎜もないんじゃないかな。そういう感じなので、冷やして食べるともうパリッパリでですね。夏場は溶けてくっついちゃうので売ってないんですよ。私もうこのかりんとうが衝撃すぎて。おいとんでもない隠し玉あんじゃねぇか秋田県! って震えましたよね。別に秋田県は隠してなんかいないんですけど。
もうだいぶ涼しくなってきましたんでね、そろそろお店に並んでも良いじゃない? ってスーパーのお菓子売り場をチラチラしてるんですけど、まだ並んでないんですよ。もうね、このかりんとうに出会えたことでね、秋田県の株がさらに上がりましたから。野原ひろしが秋田県出身って知った時にも上がりましたし、そういや踊る大捜査線の室井管理官も秋田出身じゃねぇかって思い出してさらに爆上がりしたんですけど、このかりんとうでさらに上がりましたからね。
あとはまぁそうですね、秋田県には旦那がおりますんでね、もうそういう意味も無敵ですね。無敵の県です。いまなら私も、いや宇部家も住んでますから。夫婦仲の良い県ランキングなんていうのがあったら、かなり良い線行くでしょうね。
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