第1226話 突然のOM

 また突然のイニシャルトークですよ。最近流行ってんのかな、私の中で。


 OMなんですよ、OM。

 これでピンときたあなたは宇部ッセイ上級者。私とツーカーになれるのも時間の問題かもしれません。


 OオートMミールなんですよ。

 ダイエットするならこれ食っとけ、みたいなことでお馴染みのOオートMミールなんですよ。もしかしたら読者様の中には、


「散々スーパー大麦だのMCTオイルだのって騒いできたけど、肝心なものを忘れてるんじゃなくて?」


 って思っていた方もいたんじゃないかなってね、思うわけです。何でお嬢様口調なのかは私にもわかりませんけど。


 私もね? 興味がないわけではなかったのです。ただね、自分だけ別のものを用意するのが面倒だったというか。たぶんいま私が独身だったら、とっくの昔に手を出していたと思うし、何なら断食だの糖質完全カットだのってやや危険な食事制限にも手を出していたのではと思います。いや、そもそも独身だったら出産もしていないはずなので、ここまで体型が崩れていない可能性もありますけど。


 けれどそれをしなかったのは、家族がいるから。だって、同じメニューを出すわけにいかないじゃないですか。自分の分だけ個別に作るとか面倒ですし、自分だけ食べられないのも辛いですし。


 そんなこんなでなかなか手を出せなかったOMことオートミール(これ書いてるのスマホなので、いちいちアルファベット出すのが面倒になってきた)が、いま家にあります。さっき食べました。


 このオートミール君(急に性別を与えられる)が我が家にやってきた経緯はこうです。


 日曜日、仕事が終わり、旦那がお迎えに来てくれたので、行きつけのスーパーに寄り、買い出しをしていた時のこと、


 値下げ処分のワゴンに彼はいました。


 賞味期限は来年の2月とかなので、期限間近の値下げというよりは、商品入れ替えの際に弾かれたのではと思います。ウチの店でもそういうのはしょっちゅうあります。メーカー廃番による後継品はもちろんのこと、素人目にはパッケージを変えただけでは? と思うようなリニューアル商品であっても、JANコード(バーコード下にある数字)が一つでも違えば別商品です。容赦なく弾かれます。


 というわけで、値下げワゴンに、そこまで急いで食べなくても良さそうなケ◯ッグのオートミール君がおりました。


旦那「オートミールだ」


 私よりも先に旦那が食いつきました。めっずらし。


宇部「食べてみたい? (値段的に)試しやすそうだし、買ってみる?」

旦那「実は俺、来月までに痩せたいんだよね」

宇部「おっ、急にどうした。夏までに痩せたいJKか?」

旦那「JKなんだよね。ほら、来月(人間)ドックだから」

宇部「そんなにやばかったっけ?」

旦那「やばいんだよねぇ」

宇部「マジかよ。じゃあもう買うしかねぇな。あぁ、良夫さんの一部が失われてしまうのか」

旦那「失っていこう、そこは」


 とまぁそんな感じでお迎えしたわけです。

 ちょっと前に『オートミールだけ(トッピングとかはあるけど)を一週間食べたら3kg痩せた』みたいな芸人さんの動画を見た私は、彼が試行錯誤しながらめちゃくちゃ頑張って食べていた(調理法によっては全然美味しくなかった模様)のを思い出し、別に一週間で3kgとか落ちなくて良い(短期間でそんなに落ちるの怖い)から、とにかく美味しく食べたい、と決意しているところです。


 とりあえず、白米に置き換えて納豆を乗せて食べてみたんですけど、まぁ、そうですね、食べられなくはない、といったところでしょうか。


 ただ、見た目が抜群に美味しくなさそうでした。薄茶色で、ぼそぼそと固まってて。つくづく、白米って味もさることながら、ビジュアルでも相当優秀なんだな、って思いましたね。味よし、見た目よし、さらには誰とでも仲良く出来る(何にでも合う)って、これ人間だったらもうパーフェクトヒューマンでしょうね。惚れないやつはいませんて。


 というわけで、かなり緩めにではありますけど、とりあえず購入したオートミールを旦那と一緒に食べきりたいと思います。食べきったらまた報告します。

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