第1170話 5分で読書

 出します? 書き手の皆さん。

 私はね、悩んでます。


 枠が二つしかないじゃないですか。

 ミステリーか恋愛か。

 もう皆さんもご存知のとおり、私はミステリーなんて書けませんのでね? そうなるともう必然的に恋愛の方で書く感じになるわけなんですけど――、


 募集テーマが『だれにも言えない恋』って。


 これはほんとにね、私の想像力が貧困なせいなんですけど、誰にも言えない恋っていわれたら、禁断のやつしか浮かばないんだが?!


 小学校高学年から中学生の読者に向けた「学校の朝読で読みたい短編小説」なのに、禁断の恋とか良いんでしょうか、先生っ!?


 もうね、生徒と先生の秘密の恋とかね、あとはもうBLでしたよ、浮かんだの。そりゃあ誰にも言えんでしょうよ! そういうこと?! そういうのを求めてんの、KADOKAWAさんは!? いや、ぶっちゃけね? 好きだと思うよ、小学校高学年から中学生でしょ? そんなのね、男子の方は知らんけど、女子の方はね、興味津々ですよ。大人が思ってるほど子どもは子どもじゃないからね? それくらいの年には大人の男女がすることとか普通に知ってたからね、私だって。知識だけはあったから、何せ姉がおりますんで!


 だから、プライベートではね? 別にそういうのを読むなとは言えませんしね? 私だってだいたいそれくらいですよ、江戸川乱歩先生にハマったの。少年探偵団じゃないやつね。人間椅子とか芋虫とかね、そういうやつですよ。むしろ少年探偵団は大人になってからその存在を知りましたわ。だからね、多少刺激的なのを欲する気持ちもわかる。


 だけどね? 朝読でしょ? それこそアオハル的なカルピスウォーターのCMみたいなやつを読む時間なんじゃないの? おばちゃん、そういうイメージだったんだけど!?(朝読なんてなかったから、よくわかんない)


 ただまぁ、私がそんな禁断物を書けるか、っていうとまた別の話になるわけですよ。もちろんそれだって書き方ひとつじゃないですか。例え先生と生徒だとしてもプラトニックな感じにすればね? 感じにすればも何もプラトニックじゃないと色々犯罪なんですけども、まぁそれをさらにライトにするというかね、淡い恋心のまま散る感じというかね?(散んのかよ) そういうせつない系にすれば良いのかもとかね? BLにしてもですよ、そちらもね、ブロマンスをちょっとはみ出す程度にすればですよ、全然朝読になるんじゃないかなとかね、考えたんですけども。


 私にそんなの書けると思う? って。


 書き手サイドの能力の問題が浮上したわけですよ。

 

 絶対アレだもん、見つめ合うと素直におしゃべり出来ない感じじゃないもん。表面上は素直におしゃべり出来てなくても心の中ではえぐいこと語ってる気がするもん。BLもBLですよ。私がこの度のカクヨムコンで初めて書いたBLがあれよ? どっちが挿れるかって話だからね? こんなの爽やかな朝に読ませらんねぇよ!


 今年はこの手のコンテストに積極的に出していこうって思ってるんですけど、もうのっけからこれですよ。そもそも私と『爽やか』の相性が悪すぎるんですよ。『学生』『青春アオハル』『夏』『カルピス』、この辺りとの相性が悪すぎる。


 だけどまぁ、出来れば出したいな、って考えてはいます。考えてはいます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る