第1164話 いいむし
良い虫なんているかぁぁぁっ!
と叫びたいところですけど、いるんですよねぇ、残念ながら。ただ私が嫌いというだけです。彼らに罪はない。ほんとは。
と、こんな感じで虫が大嫌いな私なんですけど、誕生日が6月4日なんですよ。
さて、こちらもまたTwitterでさんざん騒いだやつなんですけど、先日、我が家に虫が発生しまして。
アリね。
いま思い返してみると、去年もこれくらいの時に出てきたような気がするんですよ。あれ、もしかしてこれ恒例行事だったりする? 春の風物詩的な!?
麦茶を作ろうと思いましてね。ええ、麦茶はね、気付いた人が作るシステムなんですわ。トイレットペーパーと麦茶はラストギリギリを引き当てた人が使い(飲み)切って交換する(淹れる)システム。ただ圧倒的にトイレットペーパーは私が多いです。まぁ女の方が使うからね。仕方ないね。
それでですよ。
お湯を沸かしている間にお茶パックを引き出しから出そうとして、床の方に視線をやったわけです。そこに。
アリさん、一匹。
落ち着け。
落ち着け私。
たった一匹だ。
たった一匹なら勝てるんだ。私は大人だぞ。
そう思い、ティッシュを用意してしゃがみました。大丈夫。ティッシュも二枚にしたから、感触とかわからないはずだから。
が。
一匹じゃない。
に、二匹……いや、さん……え? い、いる?! まだいる!? ええ、結構いる!!
この量は無理!!
逃げましたね。
一旦お湯を止めて逃げました。
だけど、逃げたってどうしようもないのです。現実逃避してお昼寝して、起きたらいなくなってるー! がベストっちゃーベストなんですけど、それはそれで「えっ、どこに隠れたの!?」じゃないですか。完全に息の根を止めるまでは安心出来ないんですよ。私は白雪姫を亡き者にしようとする継母かよ。
だけど、無力なのです。
掃除機で吸おうかと思ったら、充電するのを忘れてて動かないし、とりあえずクイックルワイパーで追い詰めてみたけど、あんまり見たくないから薄目にしての奮闘だったので、あちこち逃げるんですもん。
もう駄目だ、と思ってね。
とりあえず何とか麦茶だけは作ってね。だって子ども達毎日学校に持っていくし。それだけ何とか済ませて、その後、旦那にね、助けを求めて。仕事中だっつってんのにね。私はほんと何やってんだ。旦那も旦那よ。こんな妻を少しは叱れよ。あなたが甘やかすから私は。
とりあえずアリが発生したことと、いまから何か殺虫剤とか忌避剤的なものを買ってくるから、帰宅したらそれで駆逐してくれ、と依頼をして、家を出ました。
で、とにかく家に帰りたくないからしまむらとか行ってね。さんざん時間つぶしてね。だけど、アリに屈するのか私は、みたいな気持ちになって嫌々ながらもドラッグストア行ってね。
そしたらね、殺虫剤系のボトルが怖くて。
なんでそんなリアルな絵にしちゃうのよ。
良いじゃん、デフォルメのやつで!
わかるよ!? そこまでリアルにしなくても伝わるよ! いらすとやさんに依頼してよ! いらすとやさんの絵だったら何だって怖くないんだから!
どれ買ったら良いんだろ、って手に取るのも嫌なのよ。私くらいになると絵だけじゃなくて虫の名前見るのも嫌なのよ!
とりあえずギリギリまで距離を取って旦那に「〇〇と△△、どっち買ったら良い?」って相談して、虫の絵とか文字を見すぎて気持ち悪くなったから癒やしを求めてコーヒーの棚とかに移動したりして。ほんで、帰ってきた旦那に薬を撒いてもらいました。
これあれですね、きっと春になったら出るんですね。来年は雪が溶けたら先手を打つことにしよう(で、絶対忘れる)。
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