第1146話 先の話をするんだけど
普段からこのように何かと文を書いておりますので、何も書いていない人より多少は言い回しとかね、そういうのが何ていうんですかね、その、それなりに? まぁまぁ上手いんじゃないかな? とかね? 思ったりするわけです。
もうね、こんなの↑でなーに言ってんだ、って話ですけど。それに、それが仮に事実だとしてもコミュ障なんだから、そもそもお前言うほど人としゃべらねぇだろって話なんですが。
ただね、見つめ合っても素直におしゃべり出来る間柄である旦那とはね? ちょっとこうユーモアのある切り返しとかね? 豊富な語彙(ないけど)でもってね? 軽快なトークなんかが出来てるんじゃないかなって思ってたわけです。
それが最近ですよ。
もしかして私、言葉のチョイスがおかしいのかな、って感じることが多々あってですね。
基本的に宇部夫妻は寝る時間がバラバラなんですよ。私の方が先に寝て、旦那は遅くまでゲームしています。ただ、冬場はお布団の中が寒いので、私がウトウトするまで人間湯たんぽである旦那が添い寝してくれるシステム。
春は来たが、夜は冷える。
そんなある日曜日のことでございます。
旦那と二人でお布団に入り、なんかぽつぽつと雑談をしていた時にふと気になったのです。
冷蔵庫の玉子、足りねぇな、と。
前にもどこかで書きましたが、土曜日にお一家族様一パック限り98円の玉子が買えるんですけど、四人家族ですから、朝ご飯に目玉焼きを出そうと思ったら二日半しかもたないわけです。なので、ちょっとどこかで『追い玉子(玉子を追加で買うこと)』しときたいな、って。確か、旦那が前に「火曜日もたまに98円で売ってることあるみたい」って言ってたっけ。
思い立ったが吉日ですから。
火曜は私が遅番の日なので、旦那にお願いしなくてはならないのです。忘れる前に言っとこう、と。
宇部「良夫さん、ちょっと先の話をするんだけどさ」
旦那「おっ、どした」
宇部「火曜日にさ、玉子買っといてくれないかな」
旦那「えっ?」
宇部「えっ? なんか用事あった?」
旦那「いや、そうじゃなくて。先の話って言うから、何かこう……将来の話っていうか、介護の話とかそういうのかと思って」
宇部「えっ、そうなの!? だって今日日曜だからさ、火曜日って先の話じゃん?」
旦那「それはそうなんだけど。何か思ってたより直近の話だったな、って」
宇部「いや、だってさ。玉子だよ? 玉子を二日後に買ってね、って話と考えたらなんか先の話な感じしない? そんなの当日に言えよ、みたいなさ」
旦那「まぁ……確かに?」
宇部「これがさ、車とか、なんかそういう大きな買い物だったらさ、そりゃあ先の話なんだけど、って振りで3年後とかの話をするけど、玉子だからさ。玉子を買ってって話なら二日後でも『先の話』って感じしない?」
なんでそんなにムキになってんだ、とね。いまならそう思うんですけど。何でしょうね、眠たかったんですかね、眠くて謎のテンションだったんですかね。何かもうめちゃくちゃ説明しましたね。如何に二日後の玉子が『先の話』であるかを。
そんで、そんなやりとりもすっかり忘れて迎えた火曜日ですよ。
遅番が終わって帰宅したらですね、旦那が冷蔵庫を開けて、「今日はこれとこれとこれを買っといたよ~」みたいな報告をしてくれるんですけど、そこにね、ちゃんと玉子があって。
宇部「わっ! 玉子だ! 玉子ある! 買っといてくれたの? ありがと! さすが良夫さん気が利く!」
旦那「いや、アナタこないだ『火曜に買っといてね』って言ったじゃない」
宇部「あっ、そうだっけ……?」
っていうね。
こういうことがあるから、先に言っておくに越したことはないわけです。
ちなみに玉子は98円ではなかったそうです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます