第1095話 兄妹
先日ね、これだけはちゃんと毎週欠かさず見ている『鬼滅の刃 遊郭編』でクッソ泣きましてね。いつも書いてるホラー映画と違ってこれはネタバレはマジでヤバいだろうということで、詳しくは書けませんが、
いやもう兄妹愛ですよ。
宇部さんはね、もうとにかく『兄妹』に弱いんですよ。お互いにブラコンとシスコンを拗らせていると尚良いですね。そんでこれは、ウチの子ども達がまさに『兄妹』だからとかそんなんじゃなく、もともとこの組み合わせが好きなんですよ。そしたらリアルでも『兄妹』の母になった、っていうね。
息子が産まれた時にですね、まぁ元々子どもは二人ほしいよねって話をしていたものですから、
宇部(三人姉弟の次女)「いやー、次女の子出来たらさー、なんて呼ばせる? 『お兄ちゃん』? 『にいに』? それとも名前呼び?」
旦那(二人兄弟の長男)「やっぱ最初は『にいに』だな」
宇部「8歳くらい年が離れてるの萌えるよね」
旦那「わかる!」
宇部「そんでブラコンとシスコンを拗らせててね」
旦那「わかる!」
まぁ、そんな感じで笑ってたんですけど、よくよく考えたら8歳も離れた子ども作るとか普通に(私の体力的に)無理だわって話になって、3歳差になったわけですけど。
息子は別に妹にデレデレするタイプのお兄ちゃんではないものの、我々がさんざん吹き込んでいることもあり、妹の方では「わたしのにいにはイケメンだし優しい!(事実ではある)」と信じていることもあって、兄妹仲はいまのところ良好です。いまだに一つのベッドで寝ています(冬季限定)。
そんなある日のこと。
マックのハッピーセットですわ。
娘の選んだおもちゃがですね、シールを貼って完成させるタイプのやつで。そろそろ何でも自分でやりたいお年頃の娘は、説明書を見ながら一生懸命シールを貼り貼りしてるんですけど、なかなか難しいんですよ。
ぶっちゃけ、私も苦手なんですよ、ハッピーセットのおもちゃのシール。その説明書も何ていうんですかね、パーツの立体図みたいなのが描いてあって、そんで矢印でシールの番号が振ってある感じといいますか。空間図形がひたすら苦手でしたから、えーこれどっちがどの向き? みたいなことになるんですよ。だけど息子はそういうのが得意なんですよね。なので、
「にいにー、出来ないー。やってー」って。
早速助けを求めてるわけですよ。
もうこっちとしては「パパじゃなくてお兄ちゃんに助けを求めてる! 尊い!」って。
どうする!? どうするの、お兄ちゃん! 全部やっちゃう? 得意だもんね?
と思ったのですが――、
「妹ちゃん、いい? まず僕がやってみせるからね? ○番はね、ほら、ここだよ。おんなじように反対側やってごらん?」
って!
もうね!
もう口調が優しいのよ!
お前、少女漫画の王子様かよ!
バックにバラの花が見えたわ! シャボン玉も飛んでますわ! お前妹相手にそんな王子様みたいなことしちゃうのかよ! 容赦ねぇな、モテ男が!
自分の子どもなんですけどね、もう一連のやり取りが可愛くて仕方なくてですね。何これ、何見せられてんのって。
そんでちなみに旦那はリアル『お兄ちゃん』なわけですけど、弟相手にはこんな風に優しく接したことはなかったそうです。息子も、妹じゃなくて弟だったら違ったんだろうか……。
そういや、こないだ「にいにと結婚する!」って言ってたな、娘。パパじゃねぇんかい。「○○君(従兄弟)は駄目だけど、にいには良いんでしょ?!」って。いや、むしろ駄目です。
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