第1052話 プレゼント

 そんなこんなで数日前は息子の誕生日だったわけです。


 クリスマスというデカいイベントを経て、お正月というこれまたクソデカイベントを経て、そしてやって来る年始恒例のビッグイベント。大抵旦那の実家で開催されますので、もちろんカロリー大行進なメニューです。食後にはケーキだぜ! この年末年始で+2㎏に抑えられたらむしろ奇跡!(ちなみにこの数日後には旦那の誕生日もある)


 大人的にはですね、クリスマスでさんざん(財布の)HP削られているところに、お年玉とかいう大キックを食らった後でケーキにプレゼントという会心の一撃ですよ。お財布が瀕死。


 けれど、薄くなっていくお財布に反比例して膨らんでいくのが我が身体ね。数ヶ月かけて落とした脂肪達と感動の再会を果たしているところです。二度と顔見せんなって言ったはずだが?


 そんなこんなで脂肪達と親睦を深めまくっている最中に息子の誕生日ですよ。さーて、今回のパーティーで一体何gの脂肪達が戻って来るかしらうふふふふふふふ。


 さぁ、それはそうときっと皆さんが気になるのはアレですよね。


 そう、プレゼント。


 我が家のハイパーマルチクリエイター、息子君(9歳)が何を欲しがったのか! それでしょう? ねぇ、そうでしょう?!(強引)


 これまでも無邪気に無理難題を押し付けてきた息子君です。

 とはいえ、叶えられないものばかりではありませんので(8万円のガイキング以外は)、ある程度はネットを駆使し、金に物を言わせてきました。こう書くとすげぇ金持ちみたいでカッコいいですよね。実際はそんなプレミアが云々レベルのものではありませんので、当時の価格よりはきっと高くなってはいるんでしょうけど、庶民に買えない額ではないわけです。


 さぁ、どっきどきのインタビューです。

 

旦那「息子君、誕生日に何が欲しいのかな?(ドキドキ」

息子「イデオン」

旦那「何て?」

息子「イデオン! イデオンのプラモデルが欲しい!」

旦那「よ、よーし! パパ探してみるよ!(売ってるのか……?」


 まさかのイデオンでした。

 彼はイデの力を欲しているのです。危険ですよ。


 結局ですね、おれ達のAmazonさん(前話、前々話の『アマゾン』とは別のものです)がやってくれたんですよ。今回もネットと金の力でどうにか出来たんですよ! 4000円!(さらに配送料もかかりました)


 出来上がったものを見れば「あーこれは絶対当時も4000円ではないだろうな」と思うものの、可愛い息子のためですから。大事なのは当時の価格ではないのです! 息子の笑顔、プライスレス!


 念願のイデオンを手にした息子はウッキウキで組み立て、得意気に見せてくれました。もちろんオープニングテーマも歌ってくれました。


 そして、彼が生まれてから数年、我々を悩ませてきたのはケーキです。何せ彼のバースデーは1月2日。普通に考えればケーキ屋さんはお休みです。キャラケーキを作ってくれるという個人店はもちろん3日までお休みでした。彼がうんと小さい頃はなんとなーく誤魔化しておりましたが、大きくなるとそうもいきません。


 そこに現れた救世主! イオン(年中無休)の中に入っているバスキンロビンス(と宇部さんはどうしても言いたい。つまりサーティワンアイスクリームです)!


 何年か前にですね、旦那のご友人が「ウチの子の誕生日はアイスクリームケーキなんだよね。残っても冷凍庫に入れちゃえば日持ちもするしさー」って言ってて。目からうろこが落ちたんですよ。そっか、アイスってそういうもんだよな! いっつもホールケーキって余るもんなぁ、って。


 その年から息子のケーキはアイスケーキになりました。真冬なんですけどね、暖かい部屋で食べるアイスケーキってのも良いものです。娘もそのノリでアイスケーキですが、こちらは真夏ですからね、これはこれで。


 ただ今回残念だったのが、彼が食べたがっていたマーベルヒーローのケーキが終了してしまっていた、ということ。ドラえもんケーキで手を打ってもらいました。


 ママはトータルで3㎏増えました。くそ。

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