第1048話 ジャンプにありそうな

 こないだね、旦那とスケートを見てたんですよ。あの、ほら、羽生君が出るやつ(正直なところ羽生君目当てで見てる)。もうね、ここで何度書いたかわかりませんけど(そして書いていないかもしれないけど)、ウチの息子がね、まぁ系統でいうと、羽生結弦選手とかね、神木隆之介君とかね、ああいう感じなんですよ。色白でね、すらっとしててね、(たぶん)塩顔でね。それじゃあ息子と同じ顔をしている私もそういう感じなのかと言われると、これが不思議と全然違うんですが(じゃあ違うんじゃん)。


 そういう理由でね、宇部家では羽生結弦選手を応援しています! いや、それだけじゃないけど、それもある。


 まぁそれはそれとしてですよ。やっぱり演技も素晴らしいですし、フィギュアスケートはね、スポーツというか、芸術なので、私も普通に見るんですよ。


 ただ、羽生君は一番最後に出て来るものですから、それまでお菓子とかちょいちょいつまみつつ、他の選手の演技や衣装にやいやい言いながら見てたわけですよ。


 そこでね、ふと思うのが、やっぱり尻ね。


 フィギュアの選手、みんな良い尻してやがる。ぷりっとしてるんですよ。何? やっぱりあれ? くるって回ったりするのにケツの筋肉使うから?(使うの?)


宇部「やっぱりさ、あの尻は一朝一夕では作られないんだろうね」

旦那「そりゃそうだろうね」

宇部「だけどさ、私思うんだけど」

旦那「どうした?」

宇部「それでもやっぱり息子の尻の方が良くない? 群を抜いて良くない?」

旦那「わかる。何であいつの尻ってあんなにぷりっとしてるんだろうな」

宇部「ジャンプとかの漫画でさ、よくあるじゃん。もう血の滲むような特訓とかしてその力を身に着けたのに、ポッと出て来た主人公にあっという間に抜かされるみたいなやつ。あいつには天性の才能がある、みたいなさ」

旦那「ああはいはい」

宇部「息子はそのパターンだろうね。もうさ、その(尻の)才能だけで尻四天王みたいなのを次々となぎ倒していくわけ」

旦那「すげぇ」

宇部「『あいつの尻力しりぢからは一体……!』みたいな」

旦那「『まさかこの私がやられるとは……!』ってね」

宇部「そうそう」


 真剣に演技をしている選手に謝れ。

 そう思わなくもなかったですけど、私はね、テレビを見ながらこうやって旦那とくだらない話をするのが大好きなものですから。もう止まりませんよ。だって羽生君が出て来ないんだもの。


 その後はですね、鍵山かぎやま選手という高校生の演技を見てですね、「彼は戦隊ヒーローだとイエローだな」と私がぽつりと漏らしたのを、「ああわかる」と華麗に拾い上げた旦那から、「宇野君(宇野昌磨選手)はグリーンだよね」とこれまた同意しかないパスを返されまして。


 ちなみになぜ鍵山選手がイエローだと思ったかというと、恐竜戦隊ジュウレンジャーのタイガーレンジャーのボーイに何となく似ている気がしたからです。別に黄色い衣装だったわけではありません。それで言うと宇野君も緑色の衣装ではなく黒でしたけど。でも、そんな気がしません? 彼はグリーンなんですよ。


 そんでもちろん羽生君はブルーですよね。いや、ホワイトでも良いんですけど、フィギュアの戦隊なら、白はやっぱり司令官ポジションに譲りたいじゃないですか。


 ただここでね、問題が出て来たわけです。


 レッドがいない。


 何でしょうね、やっぱりスケートって氷ですから、熱いレッドのイメージがないのかしら。


 そう思ってたんですけど。


宇部「赤はさ、高橋大輔選手じゃない?」

旦那「ああ! いたな、赤!」


 なんか彼は『赤』って感じなんですよね。たぶん赤い衣装なんて着てないと思うんですけど。何だろう。顔かな?


 あっ、ちなみに、前半でやたらと息子の尻について書きましたけど、本日、そんな息子の誕生日でございます! 9歳になりました!


 ごめんな、尻のことばっかり書いて!

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