第996話 わんわんワンダフル的な
今日はですね、私の最愛の人、良夫(仮名)さんについて語ろうかな、って。
というのもですね、ウチの良夫さん、なかなかに幅広い知識をお持ちの方なんですね。
一般的な教養も確実に私よりあるんですけど、何よりもすごいのは、私が何を聞いてもだいたいのことには答えられる、ということなんですよ。これはもうこのエッセイの読者様ならご存知のはず!(個人的には『ビヒダス』の由来が一番しびれましたね。間違ってたけど。間違ってるなら駄目じゃん)
まぁ私なんてね、「あれ何? これ何? ねー、おかーさーん」の5歳児とほぼほぼ同じですから。気になったらすーぐ聞いちゃう。一人だったら調べますけど、旦那がいるなら旦那に聞いちゃう。その方が面白いからです。
で、「すごいね、何でも知ってるね!」って言うと必ず返ってくるのが――、
「『〇〇(漫画の名前)』読んだから!」
という。
いや、私だってね、そこそこ読んでますよ? それこそ漫画だけじゃなくてね、小説だって読んでる。だけど、そこまで身についてないわけですよ。えー、そんなの書いてたっけー? って。覚えてるのもありますけどね。
だけど、一体どれだけ読み込んでるんだか知りませんが、旦那はちゃんと覚えているのです。そして私に教えてくれるのです! 知識のおすそわけ! 優しい!
それでですよ、一体どれだけのジャンルを網羅してんのかなってことで、さらっと様々なジャンルについて、何から学んだのかを聞いてみたんですよね。
宇部「美術系は?」
旦那「『ギャラリーフェイク』といまなら『ブルーピリオド』」
宇部「音楽系は? クラシックとかの」
旦那「ピアノは『ピアノの森』かな。あと最近は『青のオーケストラ』とか」
宇部「スポーツ系は?」
旦那「野球はあだち充とか『ドカベン』でしょ。サッカーは『
ちなみにスポーツはこれ以外にもバスケなら定番の『SLAM DUNK』に加えて『黒子のバスケ』、バレーは『ハイキュー!』、自転車は『弱虫ペダル』、あとバレエやフィギアスケートもなんかあった気がします。
宇部「すげぇ! もう逆にさ、弱いジャンルはないの?」
旦那「弱いジャンルかー」
宇部「そうだ、動物は? 犬とかさぁ。犬に特化した漫画なんてあったかなぁ」
旦那「それなら、『
宇部「さすが秋田! 確かに犬だけど! 求めてたやつと違う! あれは何か……アレじゃん! 復讐に燃える感じのアレじゃん! 熊犬の話じゃん!」
旦那「絶・天狼抜刀牙!」
宇部「必殺技を出すんじゃない! 違うのよ、もっとこう、ハートフルなやつよ。わんわんワンダフル的なさぁ。何かさぁ、色んなワンちゃん出てきてキャッキャするみたいなさぁ」
旦那「大丈夫、ちゃんと色んなワンちゃん出て来る。キャッキャするする」
宇部「ほんと?」
旦那「ほんとほんと。四国行ったりしてさー、甲斐犬とか、忍犬とかが仲間になってさー。あっ、ちなみに四国へはもちろん犬かきで渡って――」
宇部「多い多い情報が多い!」
犬かきで四国!
あと忍犬て何!
旦那「やっまーが呼っぶ♪ そっらーが呼っぶ♪ なっにかが、遠ぉーっく待ぁーっているとーおっ♪ あっざーやかーにっ♪ 血っがー燃えーるっ♪」
宇部「歌詞が重い! もっと、わんわんワンダフル感のあるやつ!」
旦那「うーん、そうなると弱いかもだなぁ」
旦那はハートフルなわんわんワンダフル系に弱いということが判明しました。ここを極めれば優位に立てそうです。
ハートフルなわんわんワンダフル系の漫画って何だ……?
あっ、何今日ってきりたんぽの日じゃん!(クソデカボイス)
……まぁ……食べませんけど……。
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