第821話 また爆発してる

 前々話で桃太郎の続編を書いてるって書いたんですけど、もう、妄想神の燃料投下ぶりがすさまじくて。自分の性癖を見つめ直しますよね、思わず。


 いや、書き手さんならあると思うんですよ。

 自分の好きな展開というか、設定というか、そういうやつ。まぁ書き手さんに限らずともですよ、ヨム専門の方でも、ありますよね。


 それで今回はですね、何せ『桃太郎』の本筋は終わりましたんで、桃太郎要素はキャラクターだけで、内容は桃太郎の『も』の字もないんですけど、そうなると、もう妄想神の独壇場なわけですよ。


「そこのワイルドイケメン、コテンパンにしてやろうぜ」

「俺様系男子の愛が重いの良いよね」

「俺様の癖に恋人にはヘタレてるのとか萌えない?」


 そりゃね、私の内なる声ですから、刺さりまくるわけですよ。


「よっしゃ! 冤罪でめちゃくちゃコテンパンにしてやろうぜ!(しかも冤罪なのかよ)」

「あー、うん、俺様男子の愛が重たいの良いよねぇ。独占欲剥き出しとか萌える萌える」

「俺様なのにヘタレ! ギャップ! ギャップ萌え!!」


 ってハァハァしてね。

 これ一人でPCで書いてるならまだ良いんですよ。

 この場合大抵スマホですから。

 先にご飯食べ終わっちゃって、子ども達が食べ終わるのを待ちながらちまちま書いてるやつですから。もうね、家の中でもマスクしたい。おのれの文章でだらしなく緩みまくってる口元を隠したい!


 ママ、何でお家なのにマスクしてるの? って絶対突っ込まれる!

 それはね? 次々襲い掛かってくる萌えの波状攻撃と戦っているからだよ!


 そんで無事、萌えが爆発しまくって、脳内でリットル単位の鼻血を出しながら俺様系ワンワンの話を書いてですね、そんじゃあ次はお調子者のお猿だな、ってことでお猿編に着手してるんですけど、ここでも妄想神の暴走が止まらないわけですよ。


「こういうお調子者に限って重い過去背負ってんのよね」

「あのチャラい言動の裏では実は……?」


「わかるわかる! 辛い過去ある! ふとした時に思い出すやつ! うおおおお、回想シーンが捗るぅ!」

「そう! チャラい言動の裏では実はね! そうね! そういうのあるよね!」


 おかしいですよね。

 途中までは妄想神VS創造神だったんですけど、気付けば手を組んでるんですよ。もうね、女子会始まってる。脳内でお菓子とか広げてる。ほら、脳内ならいくら飲み食いしてもカロリー関係ないから。脳にはね、定期的にブドウ糖だけ送りこんどきゃ良いから。


 そんでこのストックを作ることも忘れて気付けば46000字とかになってて。で、いま慌ててこれ書いてるんですけど。


 ほんとね、いつも子ども達にも言ってるんですよ?

 遊ぶ前にやることやってしまいなさいね、って。


 そっちを書きたいなら、こっちのストックも潤沢に用意しておきなさいよ、過去の私! うおおお、何かネタはねぇか。助けてマイファミリー。

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