第818話 いやさかァ!
またタイトルが意味わかんないやつで申し訳ないんですけど。
先日ね、私が住んでいる市に何やらオサレなお店が出来たらしくて。それで、帰宅した旦那の手にそのチラシがあったわけです。
てっきりポストに投函されてたのかな、って思ったんですけど、意外や意外、手渡しだったらしくて。
いや、正気!?
ここド田舎よ?!
手渡しするにしてもあれでしょ? 人通りの多い駅前とかでやるわけでしょ? 都会だったら。
ただ残念なことに、ココ、駅前が一番人いないんじゃないかな? ってくらい寂れてるのよ。この駅、無人だっけ? ってくらい人いないのよ。
聞けばやはり駅前で配っていたわけではなかったっぽいんですけど、どこで配っていたかまではちょっと忘れちゃったんでまぁどうでも良いんですが、もうね、そのお店がね、このド田舎にあるまじきオサレっぷりで。
あまりにオサレすぎて我々に無縁そうだったもので、もう電光石火でそのチラシを捨ててしまったのが悔やまれるのですが(せめてこれ書いてから捨てれば良かった!)、もうとにかくオサレすぎて何屋さんかわからないんですよ。
とりあえずそのチラシを見ながら旦那と色々ツッコミを入れていたのだけは覚えてるんですけど、
最初に目に飛び込んできたのはコーヒーでした。
コーヒーと言っても、そこで飲む感じのじゃなくて、豆の方。『コーヒー』の文字を見て、最初はカフェかと思ったんですよ。でも、店内で飲むんじゃなくて豆の販売だったので、おや? と。
で、その次に見えたのが、海苔でした。
おっといきなりの乾物?!
ここで度肝を抜かれましたね。コーヒーからの海苔!? 飛距離がすごくない?!
そんで、ぺらりと裏をめくりますと、なぜか靴! オサレな感じのブーツの写真が! この店もう何がしたいの!?
でもとにかく外装もオサレですし、そのチラシも何かオサレですし、われわれNOTオサレピーポーには全く縁のなさそうなお店なんですよ。
そんで、もちろんもう全文なんて覚えてるはずもないんですけど、ご挨拶みたいな文章の中に、『カラダが
私この『慶び』なんて堅苦しい系の時候の挨拶とかでしか見たことないですよ。もうほら、そんな上品な生まれでもないですしね? そういう時にしか使わないものだと思ってたといいますか。
で、『よろこび』って、スタンダードな『喜び』と今回のこの『慶び』の他にも『悦び』と『歓び』があるんだよ、って私のパソ子ちゃんが得意気に変換してくれたんですけど、いやいや存在くらい一応知ってるっつーの。問題は、これらって結局どう違うのよ、って話でしょ。
ねぇ、こんなことも知らないわけです。
私はこれまで『よろこび』なんて『喜び』一本で乗り切ってきましたからね。
それなのに偉そうに小説なんか書いちゃってるわけですから、ほんと書き手の皆さんね、自分に自信をもって生きてほしい。
というわけで、こういう時はまず旦那ですよ。
私は何でもまず旦那に聞きますから。助けて専属物知り博士。
宇部「ねぇ、この『慶び』ってどういう状態のことを差すの? どういう状態になったら、あー私『慶ん』でるなぁ、ってなるの?」
するとね、旦那はもちろん立て板に水で答えてくれましたとも。
旦那「ァ、
宇部「それどんな状態よ」
『弥栄、彌榮(いやさか、いやさかえ、やさかえ、やさか、やえい)とは、主に一層、栄えるという意味の単語。また、「万歳」に意味が近く、めでたい意味で使われることもある。(Wikipediaより抜粋)』
得意のWikipediaさんで失礼します。
へぇ、弥栄ってそんな意味だったんだ。
そんで、『慶び』の方も調べてみたんですけど、他人のめでたいことを嬉しいと思う気持ちらしく。まぁめでたい意味で使われるって書いてるし、あながち弥栄状態も間違いではない……?
まぁ、あっているかは別としてですよ。
またもコンマ数秒で「弥栄ァ!」などというワードを叩き出した旦那すげぇな、って。しかも結構な声量でしたからね。何なら歌舞伎役者ばりに見得も切ってましたから。これレオパレス物件だったら両隣からクレーム来ますわ。
もうね、腹がちぎれるかと思いましたね。今日の旦那も良い仕事してくれました(エッセイのネタ的な意味で)。
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