第739話 ブームが来てる
いま私の中で、空前絶後の和菓子ブームが来ています。
といってももちろんですね、どこぞの老舗和菓子をお取り寄せぇ~なんてことはしません。この馬鹿舌にはもったいないですから。もうね、全然あれで良いの、あの、スーパーで買える一口和菓子みたいなやつで。むしろそれで。
和菓子自体は嫌いではなかったんですけど、そこまで好きではなかったというか、実家でお客さんがお土産に持ってくると、まぁ、これしかないならこれで良いか、みたいな感じで食べてたといいますか、それくらいの距離感だったんですよね。餡子は大好きですけど。
ところが、ここ数日。
もう積極的に買いにいってる。
マックスバ〇ュのパン売り場の端っこにある和菓子コーナーを積極的に物色している私がいる。
5個入りとかのやつですね。
桃山とか、栗饅頭とか、そういうやつです。
きちんと個包装されていれば一個ずつ大事に食べられるな、と買ってみてびっくりしたのが、これも山崎製パンが作っているという点でした。まじかよ、手広くやってんな、山崎製パン。だったらこれもパン祭に加えてくれよ。
ほら、良く言うじゃないですか、和菓子の方が太らない、とかね(ほんとかよ)。いや、結構ね、カロリーはあるんですよ。餡子にはお砂糖も入ってますし。でも、割とずっしりしているので一個で満足出来ると言いますか。それにほら、和菓子ったらお茶ですから。コーヒーだとついついお砂糖と牛乳を入れたくなりますけど、お茶ったらあなた、ノンシュガーですから。海外の方だと紅茶みたいなノリでお砂糖を入れるらしいですけど、本場日本ではノンシュガーですから。
そんなこんなで和菓子ブレイクしている私なんですけど、何でこんなにハマったかなぁ、と思うわけですよね。そういやちょっと前に和菓子好きのイケメンハーフもの書いてた時も和菓子食べたくなったよな、って。
そう、もうおわかりですね?
いま書いてる話の中に和菓子が出て来るからですよ。またかよ! また和菓子出すのかよ、お前は! ってね。他にねぇのかいって話ですよ。
いや、だってね、ちょっと言い訳を聞いてくださいって。だって舞台が限りなく日本っぽいけど日本じゃない世界、しかも時代設定は室町あたりなんですもん。そりゃあ甘いものったら和菓子になりますわ。南蛮人がどうたらこうたらでカステラ出しても良いですけど、それでもせいぜいカステラレベルなんですよ。ガトーショコラがどうだとかシュークリームがどうだとか書けないんですよ。そりゃあ和菓子縛りにでもなるっていうか。
いや、無理やり和菓子出す必要なくない……?
そうは思えども、もうね、知識が浅いもんですから、あの時代のお店屋さんったら、甘味処とか佃煮屋とか、何かそういう感じの食べ物屋さんしか浮かばなくて。あとは何だろ、扇子屋さんとか染物屋さんとか。だからもうそうなると菓子屋一択になっちゃって。
そんなわけで最近は、和菓子をはもはもと食べながら桃太郎をちみちみと書いております。柔らかい系の和菓子を食べる時の音って、『はもはも』ですよね。作中には一切出て来ませんけど、私の中で和菓子の咀嚼音は『はもはも』だと思ってます。
ちなみに、うまい棒を噛む時の音は『はすっ』です。
最後の最後で何の話だよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます