第696話 気付けば改善されていた話②

 またかよ、ってね。

 宇部さんどんだけ身体に爆弾抱えてんのよ、って。

 ごめんなさいね、ダイナマイトなバディ(そういう意味じゃない)で。


 これまたそういえば、って思ったやつなんですけど、毎年季節の変わり目になると私を悩ませるのが鼻炎と蕁麻疹なんですよ。まぁ鼻炎の方は相変わらずではあるんですが、いや、それもちょっと軽減されてる感があるんですけど、それよりも蕁麻疹ですよ。これがですね、全然出なくなりまして。


 いつだったかこのエッセイで書いたんですけどね、アレルギー科に通ってお薬もらって飲んでたこともあったんですけど、だからといって劇的に改善はしなかったんですよ。というのも、どうやらこの蕁麻疹、明確な原因が特定出来ないらしくて。ほら、何かを食べてすぐ出るとかなら、その食べ物に対するアレルギー反応だってわかるわけですけど、そういうのじゃないものですから。


 なので、ただひたすら漢方を飲んで様子を見ましょうね、って感じで、定期的に薬をもらいに行くついでに太腿辺りをデジカメでパシャパシャ撮られたりしてた感じなんですけど、その治療が終わるとまーたしれっと出て来ちゃったりして。


 これまた一生付き合っていく感じなんだろうなーって諦めていたわけです。でもほら、これに関しては、ただ痒いだけですし、それも一定期間耐えれば治りますしね? まぁグラビアの撮影が出来ませんけど(ねぇよ)、そんな脚を出すような恰好もしませんから、ま、いっかなー、なんて思ってたんですよ。


 で、だいたい酷いのが冬場ですね。

 顔はギトギトの油性肌の癖に、どういうわけだか膝から下は乾燥しやすくて、毎年ぼりぼりかきむしっちゃうんですけど、それが始まると腿の方にも蕁麻疹が出て来るっていうのが毎年の流れだったんですが、今年はそれがなくて。


 アレ、おかしいな、と。

 何なら膝から下の乾燥も今年はちょっと軽いな、と。あんまりかきむしってないな、今年は、って。保湿クリームもですね、それのために買ったんですけど、それを塗る前に気付いたんですよ。あれ、塗るほど乾燥酷くねぇな、って。まぁ塗りますけど。エエ匂いするから。


 何だ何だ。これもアレか? ダイエットの効果なのか? って。

 でもアレルギー科の先生はですよ、汗をかくのもよくありません、とかって言ってたんですよ。私エアロバイク漕いだ後なんてシャツが絞れるくらい汗かいてますから(スーパー汗っかき)。むしろ太腿にとっては良くない環境だと思ってたんですけど。


 そこでピンときましたよね。

 

 はと麦茶なんじゃない? って。

 確かアイツ、美容に良いお茶だったんじゃない?! って。

 イボに効くやつだから、何かこう、蕁麻疹もイボにカウントしてくれたんじゃない? って。同じ肌トラブルってことでここはひとつ、みたいな裏取引があったんじゃない? って。


 で、調べてみたら、どうやら同じように蕁麻疹で悩んでいた方がはと麦茶を飲んで良くなっていたりするらしくてですね。おお、何の目的で飲み始めたのか謎だったけれど、飲み続けて良かった! っていう。


 このようにして抜け出せなくなるわけですよ。もう私、よほどのことがない限り、はと麦茶を飲み続けることが確定しましたわ。



 

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