第689話 怒りの男
子ども達が冬休みということでですね、旦那の実家にお泊まりさせたんですよ。一泊だけですけど。
そしたらもうパーリナィですから。
もうご飯仕度もしなくて良いし、堂々とお菓子も食べちゃうってなもんです。絶対に子どもには見せられない大人の姿を晒してやろうぜ! ってな感じでウェイウェイに遊んでやろう(もちろんステイホームで)と、もう三日くらい前からウキウキでした。
とはいえ、仕事がありますから、二人とも。旦那の仕事は午前で終わったんですが(雪がすごくて)、こちとら小売店のパートですからね。新春セールなんかもありまして、大忙しですよ。
くったくたで帰宅して、オロナミンCをぐいっと飲み(気休め)、いざゆかん、とりあえずスーパー(夕飯の買い出し)へ!
いや、スーパー行っちゃったら即帰宅になるから、ちょっともったいないよねって話になりまして、ちょっとだけTSUTAYAでも行かない? と。ステイホームするならDVDがあっても良いんじゃない? ってことで。まぁ私にはAmaz○nPrimeさんがいるんですけどね。
結局ですね、これといって観たいものがあるわけでもなかったものですから、冷やかしで終わったんですけども、帰り際に旦那の目がある映画をとらえたんですよ。
ランボーの最新作でした。
私の中で、ランボーとかああいう感じのアクション映画(セガールの沈黙シリーズとロッキーシリーズ含む)は男性は皆見ているイメージなんですが、旦那も一応たしなむ程度には見ているらしく。気になったのは、そのキャッチコピー(公式のものなのか、そのTSUTAYAオリジナルなのかは謎)のようでした。
男の怒りは頂点へ
サーっと通り過ぎただけなので私は見ていないのですが、どうやらそういう感じのことが書かれていたようで。
旦那「あそこまで散々やっといて、まだあいつの怒りは頂点に達していなかったのか……」
そんなことをね、ぽつりとつぶやくわけですよ。
これは聞き逃せません。
私も正直ランボーさんのことは3㎜くらいしかわかりませんが、とにかく常時怒りを爆発させている男だということくらいは知っています。何作も作られているわけですから、徐々に怒りがおさまってちゃ面白くないと思うので、回を重ねるごとにその激しさを増していると思うのですが、彼の怒りゲージはまだまだ余裕があった模様。
ただ、旦那もたしなむ程度ですから、すべてを見たわけではないらしく、『火のついた矢をヘリコプターに撃つ』が怒りのピークだったんじゃないか、と思っていたらしいのです。何かかつての上司? がさらわれたとかそんな感じの話だったと思う、と。
一般人がどれだけ怒ったって、
「よっしゃ、火をつけた矢を悪人の乗ったヘリコプターに撃ちこんだれ!」
とはなりませんから。さすがはランボーさん、怒りがグリーンベレー仕様。
さて、以下は、もちろんその最新作を見ていない宇部夫妻による、『あのランボーさんの怒りが頂点に達したきっかけとは何か』という妄想トーク(at車内)となります。
宇部「まず、上司誘拐でも怒りMAXじゃなかったわけだから、それ以上の人物が拉致られるくらいじゃないと」
旦那「このタイプはやっぱり家族だろうな」
宇部「(そもそも彼、まともな家庭築けるのかな?)いや、家族だけならまだ弱い。国のために戦ってた人だから、いっそ国を人質に――だから大統領もセットじゃない?」
旦那「大統領までさらわれた日にゃあ、怒りもMAXだろうな」
大統領、という言葉で浮かんだのはトランプさんだったので、果たしてランボーさんがトランプさん拉致られて怒るかな? とも一瞬考えましたけど。わかりませんからね、ランボーさんはトランプ派かもしれませんし。
まぁここで私がランボーさんに興味を持ったらこのエッセイの餌食……じゃなかった、ネタになるわけなんですけど、どうもこの手の映画は苦手で。何でしょうね、血が流れるという点ではジェイソンさんと大差ないんですけど。それにほら、ムキムキっていう共通点もあるし。なのに彼には惹かれない。不思議。
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