第663話 名づけについて
先日のコメント欄でふと思い出した話を。
あれですね、ジェイソン・ボーヒーズの『ボーヒーズ』というのが脚本家さんの高校時代の恋人の名前らしい、というやつです。
いや、それって愛情ゆえなの? それとも恨みでもあったの?! っていうね。
確かに、彼は主役ですよ。
後に続編もバンバン作られて、ゲームにもなって、そして映画の方の新作は作られなくなったものの、色んなグッズになったりハロウィンにはいまだにコスプレする人もいるっていう、そんなスーパースターですよ。ここまでくればその恋人の方でも
「あの『ボーヒーズ』って実は自分からとったんだよね」
って鼻高々だと思うんですけど、いや、殺人鬼ですよ?
これ、私で置き換えるとですよ、後にスマッシュヒットして続編なら何やらが作られるホラー映画の化け物の名前が『松清』とかそんな感じですよ。たぶん白いゴムのマスクを被ってて、最終的には湖に頭から突っ込んで――ってそれは『スケキヨ』でしたわ。
いずれにしてもですよ、その際には一言欲しいですね。
「お前の『松清』ちょっともらって良い? なぁーに悪いようにはしないって。ちょっとウチの新作のメインの名前に使うだけだから」
って。
メインとは言ったが、悪役側だぜ、っていうね。悪いようにされてる!!
とりあえず、ここまでヒットしましたから、当初どんな思いでつけたかはわからないんですけど、いまはかなり愛着を持ってると思いますし、その恋人に感謝もしていると思うんですけど、私もね、まぁよくやるよなーっていう話なんですよ。
名前、知人とかからつけちゃうな、って。
とはいえ、漢字は変えますけどね。読みだけもらう感じ。だって名前考えるの苦手なんですもん。いや、ちゃんと考えますよ、主人公辺りは。だけども、脇役なんかは知人からもらっちゃうな、って。
しかもその場合、アレですから。
ほぼちょっと苦手なキャラだったりしますから。
なので、自分がかつて出会った苦手な人からもらったりします。あくまでも知人。知っている、というレベルの人。
それには一応ちゃんと理由があってですね、メインキャラはやっぱり大好きじゃないですか。それがちょっと嫌なやつだとしても、たくさん書くわけですし、そのちょっと嫌な部分も含めて好きだったりするわけです。だから、メインキャラは由来までしっかり考えてつけます。
なので、例えば悪役(ちょっと陰口を言うだけのキャラでも)なんかは愛着を持たないようにリアルで苦手な人の名前を借りる、っていう。
ちなみにここ最近の自作の登場人物の名前をちょろっと説明しますと(宣伝も兼ねて)、
・
・
って、こういうところに時間をかけてしまうから、設定を作るだけで時間かかっちゃってなかなか書けなかったりするわけですよね。それか設定だけでもう盛り上がっちゃって終わるかですよ。
※上記の人物が出て来る短編はこちらです。
・九谷宗一郎の『変』
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