第600話 あと何があったかな
もうあっという間ですよ。600話ですって。
こないだ「いやー、500話だわー。折り返しだわー」って騒いだばかりなのに、もうあれから100話とか、時の流れどうなってんでしょう。返して、私の時間。
さてさて、もうさんざん脳内メディアミックスしてきたものですから、さすがに何をして来たか列挙するのもちょっとめんどくなってきたんですけど。私の脳内ではこのエッセイ、書籍化を皮切りにアニメになったり実写化したり舞台化したりと、もうとにかくモンスターコンテンツなわけです。こんなのが実在したらもうどえらいことですよ。
というわけで、さらに手広く(脳内で)やっちまおうぜ、というのが、この100話ごとの記念回となるわけです。
そんで、ぱっと浮かんだのはパチンコ化だったんですよね。ほら、ライダーだのエヴァンゲリオンだの、やってるじゃないですか。
ただ、残念なことに、私自身、パチンコをやらないもので、さーっぱりわからない。これまでもよくわかってないことをさもさもわかってるふりして書いてきましたが、ここまでわからないぶりがさっぱりですと、もう全然書けないわけです。
物書きっぽく取材(パチンコを実際にやるとか)というのも考えたんですけど、正直あんまり行きたい空間でもないので止めました。
じゃあどうする。何もせずにこの600話を終えるのか!? エッセイ職人として、それだけは避けねばなりません。ぶっちゃけ、このぐだぐだで一話書ききれるんじゃないかと一瞬考えましたけど。
そこでピンと来たのが、あれです。
スピンオフ。
最近流行ってません? 細胞擬人化漫画でも、例えば極端な身体環境(肥満、喫煙、飲酒、睡眠不足でぼろぼろ)の人の話だったり、女性の話だけで独立した漫画になってたり、あと、二頭身とかにデフォルメしてギャグ満載の学園ドラマとか四コマ漫画にしたり。
あぁこれだな、って思いましたね。あるんじゃん、まだ。
というわけで、前代未聞のエッセイスピンオフ。元ネタがエッセイだと何でも前代未聞で良いですね。パイオニア的存在。
普通のアニメの方と差別化をはからないといけませんので、やはりギャンギャンにデフォルメしなくてはいけません。私はいっそ将棋の駒になります。手足だけが生えた将棋の駒です。前面は『宇部』。成ると『松清』になりますが、一人ではひっくり返ることが出来ません。亀より質が悪い。彼らは自力で戻れますから。
せっかくなので我が愛するファミリーにもこの業を背負っていただきましょう。それぞれ背面のみ『旦那』・『息子』・『娘』。成るまでは全員ただの『宇部』です。ただの『宇部』って宇部を馬鹿にすんじゃねぇ。
そんで何か、内容的には四コマみたいな3分くらいで落ちがつく感じのギャグになります。これといったストーリーはありません。ただただパッと見「これ全部同じやつじゃん?」っていう将棋の駒が、画面をちょこちょこ動き回るだけです。視聴者はお怒りです。KADOKAWAさんご乱心です。
息子駒がお絵描きと工作をし、娘駒がくるくる回って躍り、松清駒はエアロバイクを漕ごうとしますが足が届かず、旦那駒は漫画を読んでいます。完全に宇部家の日常です。
宇部家の日常を堂々と放送するというだけの5分アニメとなりそうです。何この地獄の企画。どこに需要があるのよ。実現したらKADOKAWAさんの株が暴落しますわ。
とまぁ、安定のくだらなさでこの貴重な600話をしめたいと思います。
ご清聴、ありがとうございました。また700話で。
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